女性用風俗のセラピストで成功するのは「イケメン」でも「テクニック」でもない 『あいのり』の桃の旦那“しょうくん”から学ぶ献身性|春山有子
昼下がりのベッドの上、半裸で笑顔の桃さんをそっとバックハグしつつ素肌を触り、優しいまなざしを向ける白いTシャツ姿のしょうくんーーの写真を。
女性ならば誰もが思うはずです。
「これ、どこの女性用風俗店のバナーですか!? 行きたい、否、イキたい! 指名したい!」
と。不思議なもので、「しょうくん」という字面も指名欲を増長させます。イケメンで女性への献身性を感じさせ、そして「しょうくん」という表記の夫男性に、そこはかとないセラピスト臭を感じたのは筆者だけではないはずです。だめだ、もうしょうくんのブログとインスタが“写メ日記”にしか見えない……。
近年、女性用風俗店の認知度の高まりと比例して、セラピスト(女性用風俗店のキャスト男性の意)男性も徐々に増加。熱狂的なファンもつき、セラピストのトークライブイベントが開催されれば大盛況(※コロナ禍以前)で、風俗サービスをしない「セラピストバー」などもオープンするほど。女性用風俗店を運営する女性が話します。
「人気セラピストは、スケジュールをアップするとものの数分で予約が埋まってしまいます。一度好奇心で体験したら『こんなに献身的に扱われたのは初めて』とハマってしまう、リピーター女性のお客様が多いですね」
そうしたなか、運営側がもっとも慎重になるのが、セラピストの採用だといいます。