エイベックスvsFRIDAY 法廷決着か

近年の裁判所の名誉棄損の概念は変わってきている?

エイベックスが講談社発行の週刊誌FFRIDAYで「エイベックス買収を仕掛ける人物」という記事で紹介された高山直樹氏(ファンド会社スターマウンテン代表)を提訴した損害賠償請求の判決が7月に下される予定だ。

問題となっているのは昨年5月のFRIDAYの記事。エイベックス買収に向けて動いていると断言する高山氏。FRIDAYでは「いわゆる裏社会との付き合い方も熟知しています」「全社員、全アーティストを対象に1年に複数回の薬物検査を受けてもらいます」と語ったとされる。さらに「最終的には、現代表取締役会長である松浦勝人氏の持ち株5%を含む株式25%を取得するつもりだと語る高山氏」という記述もあった(FRIDAYより)

高山氏は東大からゴールドマンサックスに進み、メリルリンチを経て独立。格闘技のK-1やTGC(東京ガールズコレクション)にも関わってきた人物だ。

一方、エイベックスはこの記事に怒り心頭だ。「エイベックスを怒らせると怖い」とあるスポーツ紙記者は言う。記事が出た翌月、すぐさま東京地裁に約220万円の損害賠償などを求めて提訴した。端的に言うと、高山氏の発言によりエイベックスが裏社会との関係を有している、薬物が蔓延しているかの印象を与えるが全て事実無根であり、社会的評価を低下させたという主張だ。また高山氏と買収交渉などは一切行っていないとした。

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