ジワる!舞台『ODDTAXI 金剛石は傷かない』 小栗有似、濱岸ひより、鈴木瞳美共演

48グループAKB48小栗有似(中心)、坂道グループv日向坂6濱岸ひより(左)、指原莉乃プロデュース≠MEの鈴木瞳美が共演。

アニメ、漫画で人気を博している『オッドタクシー』の舞台版が公演中です(東京公演は大手町三井ホール)。「アイドルがアイドルを演じる」ところが、今回のまずは見どころの一つではないでしょうか。

AKB48小栗有似、日向坂46濱岸ひより、≠ME鈴木瞳美といういわばアイドル界のトップグループに君臨する彼女たちが演じる、劇中のアイドルグルーブ「ミステリーキッス」をどのように観客に見せてくれるか――。ここが注目でしたが、「ミステリーキッス」の一員、山口乃々華も良い味を出しており、「こんなユニット、あるかも知れない」という現実感があるものに仕上がっていました。

「ミステリーキッス」の三人。

特に小栗有似は以前、インタビューした際「目標は渡辺麻友さん」と語っていた通り清純派を地で行くアイドルですが、今回は真逆のヤンチャ設定。これも見どころです。

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アニメ、漫画を舞台化している訳ですが、原作を見ていても未見でもハマります。ネタバレしないようにアニメ未見の方にざっと説明しまと、有名プロデューサーの声掛けでオーディションが開かれます。最終的に合格したのは三人。小栗有似演じる二階堂ルイ。鈴木瞳美演じる市村しほ。山口乃々華演じる三矢ユキ。そして不合格にも関わらず、「ミステリーキッス」にストーカーのごとく粘着する和田垣さくら(濱岸ひより)。

ダークな演技。濱岸ひより。

途中、有名プロデューサー四ツ橋サクヤ(高橋雄一)がある出来事で「ミステリーキッス」の演出から降りてしまい、ハシゴを外された形になった三人のアイドル。そこで、オーディションで集まっただけの関係性で保っているユニットの内紛が始まる訳です―ー。
ここまで見ていると「アイドルの内部事情を演じる現役アイドルも大変だな」などと感じていましたが、ラストはダークな展開で終わり、こちらとしては「ええ!? 終わっちゃうの?」と良い意味であ然としてしまいます。