ジャニーズ問題を五大紙はなぜ報じなったのか 新聞にも「検証」が必要 │プチ鹿島

6月10日の朝日オピニオン欄には週刊文春のキャンペーン報道(1999〜2000年)に、記者の一人として参加した中村竜太郎氏が登場しています。中村氏は新聞の姿勢について、

《大手新聞は「芸能界という特殊な世界での出来事だ」と問題を矮小化していたと思います。深刻な人権問題だという認識が薄かったのでしょう。加えて、週刊誌が報道したことを新聞が取り上げるなんて恥ずかしいという意識もあったかもしれません。》

と指摘しています。
中村氏のインタビューは5月22日にも『ジャニーズ性暴力疑惑とメディア 元文春記者に聞く、23年間の絶望』とデジタル版でも配信していました。
朝日は他の新聞よりは積極的だと思うのですが、でもこの問題の検証を”外部発注”にズラしているようにも見えます。
先述した論説委員も「新聞が扱う題材ではないと頭ごなしに考えてしまった」と書いているし、中村氏も「週刊誌が報道したことを新聞が取り上げるなんて恥ずかしいという意識」を指摘しているし、では今度は新聞社自身がこの点を総括する番だと思うのです。

これ、嫌味で言ってるのではなく、そういう企画を単純に読みたいのだ。朝日をはじめ各社の企画として振り返ってくれませんか。