逮捕の秋本議員メモでの菅義偉元首相が「すがっち」にされていた件を考えてみた   

いかがでしょうか。同日に別々の新聞で後輩議員から「すがっち」「オヤジ」と呼ばれていたと書かれた菅氏。また大注目の予感ですが、今回私がここで考えたいのは「呼称」についてです。

昔から目上の人を「オヤジ」と呼ぶある種の人がいます。政界では田中角栄をオヤジと慕う人がかなりいましたが、わかりやすいのはプロ野球界です。中日ドラゴンズの選手だった星野仙一氏は引退後に元巨人の川上哲治氏に可愛がられ、星野氏は川上氏を「オヤジ」と呼んでいました。その星野氏はデーブ大久保氏に「オヤジ」と呼ばれていた模様です。ここで気づくのは「オヤジ」と呼ぶのは”俺はこの人とこんなに近いぞアピール”も匂うことです。権威付けも感じます。秋本真利容疑者が菅氏のことを「オヤジ」と呼んでいたのも周囲へのアピールがあったのでしょう。

それで言うと河井克行氏は菅氏のことを「すがっち」と呼んでいた。ここには他人へのアピール感はなく内輪でこっそりそう呼んでいたというガチさを感じる。秋本氏も河井氏も菅氏に近かったことは事実ですが、「親分」は本当はどう呼ばれていたか問題は大事です。もしかして菅さん、意外と舐められていたのでしょうか?そんな心配もしてしまいます。

でも河井メモで本当に味気なかったのは「甘利100」でした。甘利明党選挙対策委員長(当時)のことです。なんか寂しいです。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)