雨の日の「Rain Tree」ミニライブ それでも存在感を放った綾瀬ことり

雨の日でも駆け付けたファンの間で全力パフォーマンス。

8月10は、「RainTree」のMCで言われていたのが「ハートの日」。が、あいにくの雨(台風の予報も)だが、「ららぽーと横浜」には雨カッパを着たファンが集まりました。『Rain Tree真夏のフリーライブ~君と過ごす初めての夏~ )』が開催。風の強さに負けないパフォーマンスで頑張ってくれました。

改めて、RainTreeというアイドルグループを説明すると、2023年から1年かけて秋元康総合プロデュースでアイドルを誕生させるというもの。そして「WHITE SCORPION」と命名された11人が合格。ファイナル審査まで残った17人を、救い上げアイドル「RainTree」としてデビューしたという経緯があります。

今まで、キャプテンの新野楓果、メンバーの市原紬希、永瀬真梨にインタビューしましたが、このグループの特徴は「落選から這い上がった結束力」だと、三人三様で同じことを強調していました。

そのせいかこのグループのライブは、なぜか「後味」が良く、ほっこりする気がします。これはAKB48の黎明期から秋元プロデュースのアイドルを見てきた身としては、このグループならではと言ってよいものでした。それは結束力・仲の良さがパフォーマンスに現れているからではないでしょうか。

それにしてもアイドル戦国時代です。15人(加藤柊、黒澤禾恋が休み)のパフォーマンスでも真ん中に立った時にどういう表情をするのか、どういうダンスをするのか、などどうしても気になります。また、真ん中以外の位置にいても、やはりメンバーの表情、パフォーマンスなどはファンの皆さんはチェックする事でしょう(地方アイドル時代、センターから遠い位置にいた橋本環奈さんが見いだされたのはこの「頑張り」によるものの他ありません)。

デビュー曲「I L U」、2nd「つまり」、日向坂「ドレミソラシド」をカバーしたのが印象的で、センターにいて目を惹いたのは綾瀬ことりでした。センターという位置は不思議で「しっくり来る」ものがあります。前田敦子さんを例に出すまでもなく、平場ではセンターでなくてもいざコンサートではこの人がセンターで「落ち着く」という不思議な磁場が働いているのがアイドルのコンサートのような気がします。

また、ハートの日にちなんで「誰とハートですか」というトークコーナーで、「皆です」と答えた遠藤莉乃さんの表情も印象的ですし、新野楓果さんのキャプテンたる落ち着いた、安定感のあるパフォーマンスも印象深かったです。しっかり者のイメージですが、メンバー永瀬真梨、市原紬希に言わせると、一番ふざけるとのことで、こういった個性をアピールしていくと良い方向に向かうのではないでしょうか、殻を破るというか。それも自らの力で。そういった期待感を抱かせるRainTreeの「ハートの日の雨の日のミニライブ」でした。(文・写真@久田将義 タイトル写真@overs)