芸能人の子供の名前が凡人泣かせでキラキラしてて全然読めない2017年最新版
やはり一芸に秀でた人間の考えることは、凡人とは一線を画すのである。つまり、芸能人がつける子どもの名前は、とにかく凡人泣かせなのである。まず読めない。そりゃあそうだ、凡人とはおつむが違うのだから。「いや、芸能人がつけた子どもの名前くらい、読めらあ」という方がいるのなら、ぜひ以下の読み方にチャレンジしてほしい。
<初級:なんとなく読める編>
1.笑福(鈴木おさむ・大島美幸)
2.誠希千(マック鈴木・小原正子)
3.茉叶菜(藤本敏史・木下優樹菜)
4.萌愛(新山千春)
5.十愛(ジャングルポケット太田博久・近藤千尋)
大々的に報道されたことで覚えている人もいるだろう笑福(えふ)は、漢字の読みの頭文字で読ませるタイプ。一度聞けば、まあなんとなく読める。
同様に、誠希千(せいきち)も、深く考えこまなければ意外とシンプル。
茉叶菜(まかな)や萌愛(もあ)、十愛(とあ)も、頭文字を読ませる系で、単純だ。ちなみに新山千春の娘は「小春」ではなかったか? なんて疑問符も浮かぶが、あれは芸名とのこと。うーん、どうでもいい!
<中級:一度聞けば、あ〜なるほ…ど……? 編>
1.眞秀(寺島しのぶ)
2.詩歌(東貴博・安めぐみ)
3.百(小島可奈子)
4.愛音來(内山麿我)
眞秀(まほろ)は眞秀(まほ)という読みで辞書にもあり、意味は「十分である、完全である」など。さすが梨園で様々な文化教養に触れてきた寺島さんだけある。頭悪くてゴメンナサイ。
そのまま読むと「しいか」になる詩歌(うた)の命名は、昭和の視聴率100%男こと萩本欽一。ハイカラァー!
ひゃく? いえいえ百(もも)です。ももと読むならば本来あるはずの「々」は邪魔なので取りました。小島さんといえば映画『泪壺』で魅せた艶乳(つやちち)は必見。
「作・内山麿我さん」となれば簡単に読めるはずがないと勘づく読者も多いだろう。お手本のようなキラキラネームは愛音來(あねら)。由来はもちろんハワイ語で「天使」。芸能人はハワイが好き!
<上級:えっ、そ、そうなの……? 編>
1.羽沙(庄司智春・藤本美貴)
2.昊空(杉本太陽・辻希美)
3.希天(はんにゃ川島章良)
4.孟沙孜(石井慧・林明日香)
5.海鈴、愛郁(MALIA)
羽沙(つばさ)、まあ羽も翼も意味はだいたい同じだけど、完全な学校の先生泣かせである。あ、でも芸能人御用達有名名門難関私立校の先生なら読めるかァ。
杉浦家といえば有名なのが空シリーズ。希空(のあ)、青空(せいあ)で「あ」と読ませるの!? と度肝を抜いてからの、第3子は昊空(そら)。どちらの漢字も「そら」と読み、杉浦家の集大成といったところだろう。それらに通ずるのが希天(きあ)だ。第2子以降、「天」シリーズが始まるに違いない。
前述の内山さんと同じ勘が働くのが、「作・石井慧さん」の孟沙孜(むさし)。由来は彼が尊敬するオランダの格闘家、ゲガール・ムサシだが、シンプルな「武蔵」にはしない。だって、芸能人は難解漢字が好きだから!
さて、最後は「かいり」でしょう? 簡単じゃないか、と侮るなかれ。答えは海鈴(かい)。鈴どこにいった? となると、愛郁(あい)と読むのは当然だ。ちなみに男の子。くれぐれも、ワールドワイドなMALIAさんに日本の凝り固まった概念押し付けんなよ?
<神:なんで? 編>
1.空詩(松嶋尚美)
2.宙和、光和、陽出(一色紗英)
3.平和(AI)
空詩(らら)。なんで?
光和(あろな)。なんで?
宙和(そらな)と陽出(ひので)もじゅうぶんすごいのに、霞ませるこの威力。
いよいよ最終問題、平和である。え、なんだろう。「ひらかず」じゃないことだけは確実にわかるけど。相当、まったく関係ない読み方に違いない。はと、とか。正解はなんと、平和(へいわ)。ひっかけ問題だったのでした。由来は「AI(愛=LOVE)&PEACE(平和)」とのこと。
生まれた瞬間から全人類の永遠の願いを背負ってしまった平和くんに、幸あれ!
取材・文◎春山有子