「乗客の体臭が臭すぎる!」で不法入国者とバス運転手が拘束 ロヒンギャとみられる6〜29歳の男女

 

身の危険を感じて国を捨ててきたというのに…

ラカイン州といえばロヒンギャ族の居住地です。今回の13人はロヒンギャ族かどうか分かりませんが、マレーシアを目指していたという点からイスラム教徒の可能性はありそうです。仏教徒との対立があったのかもしれません。

そしてこの長旅の間、着替えなど持っていないと思われる一行はまさに着の身着のままだったものと思われます。臭うのも無理からぬことではあります。

警察は今後、ブローカーにまで捜査の手を広げると語っていますが、13人の身柄の取り扱いには言及していません。

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タイ人は昔ほどではないにしても一般的にミャンマー人を蔑視しあまり良く思っていない人が多いようです。それには18世紀にタイのアユタヤ王朝がビルマ(現在のミャンマー)軍によって滅ぼされたことを恨みに思っていることも関係があります。

もしロヒンギャ族であればなおさらです。近年ミャンマーから海路で脱出したロヒンギャ族が大挙してタイ南部沿岸にやって来たことから、迷惑ばかりかける厄介者という見方が大多数を占めているのです。

国際的な目もあるので不当な扱いは受けないとは思われますが、目的地マレーシアにはたどり着けることは、ないでしょう。神が与えた試練であれば、あまりにも荷が重すぎます。(取材・文◎赤熊賢)