「絶対にゆるさないからな!」 焼肉店で大暴れし警察官の胸ぐらを掴んだ男の裁判を見てきました

「自分のことをわかってもらえないくやしさと、あと酒で気持ちが大きくなっていたのもありました」

と、事件の原因について供述しています。
情状証人として出廷した内妻は
「14歳の娘もいますし、家ではお酒は飲まないです。普段は優しくて大人しい人です」
と話していました。

店や交番で暴れていた彼と、家での優しく大人しい彼、一体どちらが本当の姿なのでしょうか。

彼は前歴5件と前科4犯を有しています。前科の詳細な内容はわからないながらも罪名を挙げると、傷害、強盗至傷、公務執行妨害、過失運転至死です。過失運転致死は飲酒運転が原因で起こしたものです。

3つの粗暴前科からわかるように、彼は以前は本人の言葉で言えば「キレやすくて乱暴なところがあった」そうです。

そんな彼も、家族が出来てからは変わりました。
「以前は希望も楽しみも何もありませんでした。でも今は家族がいて、やりたいこともあります」
人に暴力をふるわないように意識して生活し、カッとなった時にも自分を抑えられるようになっていきました。人に対して悪く思うようなことも減ってきました。

しかし、その努力も酒の前には無力でした。
「もうお酒は飲みません。やめます」
過去の裁判でもおそらく同じようなことは言っていたと思います。少しくらいは大丈夫、そう思ってしまったのかもしれません。逮捕や服役の経験、家族の存在、そして事故とはいえ一人の人の命を奪った過去でさえも、彼が酒をのんで犯罪を犯すことの歯止めにはなりませんでした。

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