欅坂46・原田葵インタビュー 最近どんどん大人っぽくなる秘訣は意外にも「よく食べること」だった!?

欅坂46・原田葵インタビュー

「子供っぽいね」より、「大人っぽくなったね」って言われるほうが嬉しいです

003.jpg妹キャラの強い原田葵さんですが、話すと実はしっかりしていて夢もきちんと持っています。デビューから2年経っても未だ、勢いが増していく欅坂46の中心の一人、原田葵さんに話を聞いてきました。

――欅坂46さんがデビューするぐらいのとき、メチャカリっていうアプリ覚えてます?

原田:はい。使ってます(笑)。

――その発表の記者会見に僕は取材で行ったんですよね、そのときの印象がすごく強くて。みなさんすごい緊張してらっしゃいましたよね。

原田:はい、してました。

――その時の緊張がこちらまで伝わって印象的でした。

原田:初めてに近いお仕事だったので、何をしたらいいか分からなくて、すごい緊張してました。

――ですよね、すごい伝わってきました。それから2年経っています。すごく忙しいと思いますし、出す曲出す曲が強烈だと思うんですね。6作目で初のミリオン達成ということですけど……。

原田:自分たちの力でミリオン達成したというよりも、みなさんが応援してくださって、その結果ミリオンが達成できたので感謝しなきゃいけないなって思ってます。

――スタッフさんも含めてっていうことですかね。

原田:そうですね。

――ひらがな「けやき坂46」の存在っていうのはどういうものなのでしょう?

原田:最近は一緒に活動する機会が少ないので、でも武道館で単独ライブをやったり、ツアーで全国周ってるのを見ると、最初の頃とはぜんぜん違うなと思って。それを見てファンの気持ちで楽しんでる自分がいます。曲調もけっこう違うし、同じ曲をやってても受け取り方も違うので、ひらがなちゃんのパフォーマンス見てると私たち自身も気を抜いてたらすぐ追い越されちゃうし、しっかりしないとなって思わされます。

――しっかり見て、「こっちも頑張らなきゃ」みたいな感じなんですね。

原田:そうですね。成長が早いし、なんでもすぐに吸収してるのを見ると、私とか不器用で遅いのでのんびりしてたらすぐ追い越されちゃうなって思うので。

――いろんなアイドルの方にインタビューすると、危機感持たれてる方多いですね。そういう人の方
が伸びるんだなと思います! もうすぐライブがありませんでしたっけ?

原田:4月にあります。

――その意気込みみたいなのを教えていただけますか?

原田:4月のライブはひらがなちゃんがいなかったりセンターもいなかったりして、初めてそういう環境で行なうライブなので、まだどうなるかわからないし。3日間もやらせていただくけど、来てくださる方はその1日を楽しみに来てくれる方もたくさんいると思うので、20人しかいないけど毎公演毎公演そのときにしかできない最高のものを届けなきゃいけないなと思うので。

――という事は、今は燃えてる感じですか?

原田:燃えるというよりも不安だし、どうしたらグループがひとつにまとまっていいものができるのかなって。みんながバラバラなのとひとつになってるのでは出てくる雰囲気だったり迫力がぜんぜん変わってくると思うので、そこをひとつにしてパフォーマンスするのがファンのみなさんの心に一番届くんじゃないかなって思うので、たくさん練習してみなさんが来てよかったなって思える3日間にしたいなって思います。

――うーん。しっかりされていますね。今、17歳ですよね。

原田:17歳です。

――15歳のときに入られました。

原田:はい。

――あるファンに指摘されたんですけど、最近どんどん大人っぽくなってるっていうことですので、もし心境の変化とか服装を気にしてるとかありますか?

原田:心境の変化は特にないんですけど、服装は……でも大人っぽく見られたいなっていうのはあります(笑)。

――なるほど。それは17歳なりのということですか?

原田:17歳とか高校生に見られたいなっていう気持ちはあります。中学生の頃は番組で土田(晃之)さんとかが小学生扱いをしてくださったおかげでそういうキャラがついて握手会でもすごい言われるので、「子供っぽいね」って言われるより、「大人っぽくなったね」って言われる方がうれしいので。

――子供っぽいつながりですが、他のアイドルは「かわいい」とか「さわやか」みたいな部分を前面に押し出してると思うんですけど、欅坂は1曲目から『サイレントマジョリティー』でカッコいい曲でカッコいいパフォーマンスだったじゃないですか。『サイマジョ』を歌うとなった時の心境をお聞かせください。

原田:もともと欅坂46のオーディションは友達に誘われて受けたんです。だからかわいいフリフリをしたいと思って入ったわけじゃなくて。もともとダンスを習いたいってお母さんに言ったら反対されていたので、レッスンでダンスをやらせていただけるのがうれしくて、とにかく頑張ってたっていう感じで。笑顔がないからどうとかっていうのはあまり自分のなかでは記憶になくて。それよりも踊るのが楽しかったなっていうのがあって。

――全部カッコいいですもんね。『不協和音』から入ったファンの方もいらっしゃると思うんですけど、強烈なダンスですもんね。

原田:『不協和音』はサビで最初は座ってるんですよ、「僕は嫌だ」のところで。そこから立ち上がるのが、筋肉がないからすごいつらくて。うまいメンバーは踊っててすごい迫力があるんですよ。それに負けないように頑張らないとって思ってひたすら頑張ってました。

002.jpg

――では、いまは筋トレとか加圧トレーニングみたいなことはやられてるんですか?

原田:やりたいんですけどやってないです。

――ひたすらダンスのレッスンでなんとか体を力強くさせてるみたいな感じなんですかね。

原田:何回も踊って自分の体に入れて。やらなくちゃいけないっていうのは分かってるんですけど。ジムとか行ってみたいです。

――最近、キックボクシングとかボクシングとかやられてますよね、モデルさんも。

原田:きれいな体にするために鍛えてるのを見てると、やってみたいなって思います。

――ローラさんとか菜々緒さんとかやってますもんね。僕もやってるんですけど、ストレス発散できていいですよ。お勧めですね。

原田:キックボクシングですか?

――はい。パンチもキックも手だけ、足だけでなく、身体全体を使うのですごくいいと思いますね、腰もねじれますんで……熱く語ってしまいました。失礼しました。

原田:やってみたい……(笑)。

――いいと思います、お勧めします。その話で言いますと、食べるのがお好きなんですよね?

原田:食べるの好きなんです(笑)。

――スタイルを維持するのに気をつけてることってあるんですか?

原田:いやぜんぜん普通に太りますよ(笑)。

――取材の前にいろんなファンに聞いたんですけど、「体型維持の秘密を聞いてきてください」って言われたんですよねー。

原田:でも学校のテストがあるときはすぐ太ります。夜中まで起きてると食べちゃうので太るんですけど、それが終わると夜はあんまり食べないようにします。

――ポテトチップスみたいなものを食べてしまうっていうことですか?

原田:甘いものが大好きなんです(笑)。アイスとかあんことかが大好きで、すぐ甘いもの食べちゃうんですよ。

――でも、試験勉強のときは甘いもの食べた方がいいですよ。脳が活性化されますから。

原田:食べすぎちゃうんですよ(笑)。

――そんなに食べるんですか?

原田:めっちゃ食べます。

――最高どのくらい何を食べられてヤバいなと思いました?

原田:ご飯8膳とか食べたことあります。

――8膳ですか! すごいですね、総合格闘技の選手みたいですね。おかずはなんだったんですか?

原田:玉子かけご飯とかふりかけとか。普通のお椀で8膳食べました。

――たぶんすごい成長されると思いますよ。

原田:しないんですよ、それが(笑)。なかなか身長が伸びてくれなくて。

――あ。身長伸びたい願望があるんですか?

原田:160cm欲しくて。170cmぐらいが普通にいるんで、この身長だとちっちゃく見えちゃうんで、160cmぐらい欲しいなって思いますね。

――でも小柄っていうのも個性ですよ。とはいえ160cm欲しい。

原田:はい。

――しつこいですけど加圧トレーニングとかいいかもしれませんね。あと、留学したいぐらい海外に興味があるって聞いたんですけど、これはホントなんですか?

原田:はい、すっごい行きたくて。

――ヨーロッパとかアメリカとか東南アジアとかいろいろあると思うんですけど、なんとなくどこがいいかなみたいなところはありますか?

原田:たぶん行ったらどこでも好きになるんですけど、アメリカとかカナダに行きたいです。

――なるほど。それはどういう理由で?

原田:何回か連れてってもらったことがあるんですけど、すごい楽しくて。あと向こうのスーパーが好きで。広くて行くだけで楽しいし、無駄な土地? すごい広いじゃないですか。だから開放的ですごい楽しかったなと思って。

――空気が違いますもんね。

原田:自然豊かですごい楽しかったです。

――留学したいぐらいの気持ちだったりするんですか?

原田:普通に留学したいなと思うんですけど、きっと1年は持たないので、3ヶ月留学したいです。

――短期留学。ホームステイとかされたいですか?

原田:してみたいですね。

――ホームステイしないとなかなか英語が身につかないんで、現地の人と話さないと身に尽きませんものね。僕も大学時代、ホームステイしてたんですけど。たぶん1ヶ月ぐらいで驚いた時とか自然に「ウップス」とか出てくると思いますよ。

原田:ホントですか?

――はい。本当です。48グループさんは海外にいろいろ行かれてるじゃないですか。原田さんは、将来的に海外で活動してみたいなっていう願望はあるんですか?

原田:よくメンバーと海外でライブできるまで大きくなりたいねって話はしていて。ワールドツアーみたいなのって海外での知名度がないと向こうのファンの方に来てもらえないし成り立たないものなので、それくらいまで頑張っていろんな国でライブができるようになれたらいいねって話をすることはあります。

――BABYMETALとかアイドルの海外での活動をチェックしたりもするんですか?

原田:ニュースになってるものは見たりします。ここでこうやってるからこれをやりたいっていう具体的なものはないんですけど、それを目標にして達成できたらいいねって。

――それは大きな夢でいいですよね。いろんな歌手の方も海外進出されてますもんね。そうするといろんなファンがつくのでいいことですよね。海外に進出したらここを見て欲しいみたいなところはありますか?

原田:ライブのパフォーマンスを素敵だなと思っていただけたらうれしいので。でも今の自分たちじゃまだまだかなって思うのでどんどん練習して実力をつけていかないといけないなって思います。

――「まだまだ」っていうのはどんなベテランでもずっと持ち続けないといけない気持ちだとは思うんですけど、具体的に言うとどこらへんですかね? ぜんぜんいまでもすごいと思いますけど。

原田:いろんなアーティストさんの映像とか観ると、全員がキレッキレでうまくて、技術に頼らなくても自分たちだけで見せられたりするじゃないですか。そういうのは素敵だなと思うので頑張りたいです。

001.jpgはらだ・あおい 2000年5月7日東京都生まれ AB型

――お話を聞いてると向上心がお強いですけど、ご自分ってどういう性格だなと思ったりしません? 気が強いとか気が弱いとか。

原田:流されやすいです。

――どんなところでですか?

原田:熱しやすく冷めやすいので、いろんなものに中途半端にいいなって思ってすぐ飽きちゃいます。

――最近熱して冷めたものってありますか?

原田:筋トレみたいなこともそうなんですけど、最初の3日ぐらいはちゃんとやるんですよ。そこから先が続かないんです(笑)。すっごい調べて、1日腹筋を何回、背筋を何回やるといいとかネットで調べると出てくるじゃないですか。あと筋膜リリースを勧められてすごい調べたんですけど、結局やらなかったり。中途半端です(笑)。

――そこは、頑張って頂いて……(笑)。あと、去年は『紅白歌合戦』も出られたり、欅坂46はここ2年で劇的に変わったっていうイメージあります。

原田:周りが変わったなっていうのはあんまりないんですけど、ふとした時に今まで自分が観てた歌番組、『紅白歌合戦』もそうですし『ミュージックステーション』とかも、自分の好きなアーティストさんが今週出るってなると喜んで録画して観てた番組に自分が出てるなっていうのを感じると、デビューする前にはぜんぜん想像つかなかったことをしてるんだなって思います。合格するのとしなかったのとでは世界が変わるよみたいなことをオーディションの時に言われたんですけど、ホントに違うんだなっていうのを感じることはあります。

でも普通に高校に行って友達と話してる時は、友達も入る前とぜんぜん変わらず接してくれるし、欅のお仕事とは関係なくてホントに普通の高校生の流行ってるものだったり、学校のテストの話だったりでわちゃわちゃしてる時間があるので、普段はあんまり変わったなとは感じないんですけど、家に帰って録画した歌番組とか観てると、すごいことなんだなって思うときはあります。

――ご自分の出られた番組はチェックしてるんですか?

原田:歌番組はめちゃくちゃ見ます。

――ダンスとかのチェックですか?

原田:それもそうだし、欅の出てる歌番組だったりパフォーマンスが普通に好きなので、何回も見返したりします。

――ちなみに一番好きなパフォーマンスは?

原田:6月の『ミュージックステーション』さんの『不協和音』はよく見ます。あと自分たちのライブをDVDに落としてもらったりするんですけど、『欅共和国2017』って去年の7月の富士急でやらせていただいたライブがあるんですけど、アンコールで坂道AKBさんの『誰のことを一番愛してる?』っていう
曲をやらせていただいて、そのパフォーマンスもよく見てます。

――坂道AKBさんみたいな新しい試みがありますがどう感じていますか?

原田:自分たちがやるって知って見たので、自分が今まで好きだったアイドルさんと、よく一緒にいるメンバーが踊ってるっていうことにすごい違和感がありました。

――いい意味での違和感みたいな感じですかね?

原田:はい、すごいなーって。こんなによく話してるメンバーが自分のあこがれの方の隣で同じ曲を作ってると思うとすごいなって思いました。

――なるほど、いいサプライズでしたね。あのー……。ところで、お忙しいと思いますけど体調とか大丈夫ですか?

原田:はい、ぜんぜん大丈夫です。

――そうですね、ご飯いっぱい食べて。

原田:フフフ。

――玉子かけご飯もいいと思います。最後に原田さんご自身のこの1年の目標とファンへのメッセージをお願いします。

原田:3年目になって、坂道オーディションも開催されるので、いつまでも新人扱いではなくなってきてるので、でも初心を忘れずに今年もひとつひとつ感謝して頑張っていかなくちゃなって。で、年末にまた『紅白』に出られるように頑張っていきたいし、まだまだ知らない方もいると思うので。欅坂46の曲って全部いい曲なんですけど、表題曲しか知られてないと思うので、もっともっとたくさんの方に曲を聴いてもらえるように頑張っていきたいです。

――しっかりしてますね、妹キャラって感じじゃないですね。

原田:しっかりしてないです……。

――いやいや、しっかりしていますって!

(インタビュー◎久田将義/写真◎編集部)