会見場はピリピリムード 山口達也容疑者の弁護士によって”演出”された謝罪会見

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 強制わいせつの容疑で警視庁に書類送検された人気グループ・TOKIOの山口達也容疑者(46)。記者会見が行われたのは、26日午後2時のことです。会見場所のホテルニューオータニ「鶴の間」には終始ピリピリムードが漂い、会見開始直前には、場外乱闘が起こっていました。

「ネット媒体1社と週刊誌1社が会見参加を拒まれ、一悶着があった。さらに文春OBがジャニーズの広報担当・S氏と『入れろ』『入れない』でやりあっていました」(スポーツ紙記者)

 謝罪会見で口火を切ったのは、ジャニーズ御用達の辣腕弁護士でした。

「芸能界の守護神と呼ばれる矢田次男弁護士です。事件の経緯を説明した後、矢田弁護士は被害女性の親御さんから預かったという手記を読み上げました。それによると、親御さんは今回の一件で山口の将来がなくなってしまうのは望んでいないと。示談成立に際し、矢田弁護士は親御さんを籠絡し、コメントを出させたわけです。計算しつくされた総合演出は矢田弁護士の面目躍如でした」(同前)

 冒頭から矢田弁護士による老獪な〝寝技〟が飛び出したのです。会見で山口容疑者は示談成立の経緯については詳細を明かしませんでしたが、芸能関係者によると「口止め料、慰謝料を含めて2~3百万円にのぼるのではないか」といいます。

「示談が成立している以上、不起訴処分となる見通しですが、嫌疑不十分ではなく、起訴猶予ということ。無罪放免というわけではない。そのため身内に甘い芸能界からも『無期限謹慎処分は甘すぎる』という声が挙がっています」(前出・スポーツ紙記者)

 ある捜査関係者は、その意見に同意した上で次のように指摘します。

「実は、警察は当初、強制性交未遂(強姦未遂)の容疑を視野に入れて捜査をしていました。被害女性の下半身に手を伸ばしていたり、無理やり挿入しようとしていた場合を想定していたのです。また、被害女性に酒を飲ませるなどしていた場合、『抗拒不能』が認定され、準強制性交未遂(準強姦未遂)になる。今回の件は被害者が未成年ということもあり、単なる強制わいせつ事件とは言えない重罪なのです」

 被害女性は当初、被害届を取り下げない方針でしたが、結局、矢田弁護士の説得で折れたといいます。しかし、逮捕起訴を免れたとしても、信頼回復は容易ではありません。前代未聞の刑事事件を起こした山口容疑者は、事実上の引退となるでしょう。(取材・文◎編集部)