ポスト嵐にキンプリ、紅白出場回数でSexyZoneか しかし世間的には知名度の低いジャニーズの若手

kinpri.jpgど新人ではないキンプリ

嵐を国民的不動とさせるため、そしてSMAPの影も形も一掃するため、さらなる飛躍に努め、誰にも変えられない記録と記憶を刻み込むため、そのための2年弱であるとこの必要期間を定めている。長いようでも過ぎてしまえば短い期間なのだろうが、思惑(予定)の一つとしてやはり『紅白歌合戦』は外せない。

嵐と言えば『紅白歌合戦』の顔とも言える存在だ。そんな嵐でも99年にデビューをして初出場は2009年で、この国民的な舞台まで10年もかかっている。ちなみにSMAPはデビュー年の91年から、キンプリもデビューした2018年から初出場を果たしている。

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しかし10年かかった嵐は、初出場の翌年(2010年)には司会を担うという快挙で、それから5年連続の司会と9年連続の出場となり、活動が休止となる2020年まで11回の出場に加えて司会は10回というまた快挙を達成することだろう。
その司会も松本と大野が残っているための来年末までという理由は誰にでも分かりやすかったことだろう。

ジャニーズ×国民的という方程式において紅白はわかりやすいイメージグラフだ。18年で言えばキンプリの初出場に加えて、関ジャニ(7)、Hey!Say!JUMP(2)、SexyZone(6)というジャニーズメンバーだったが、SexyZoneって6回も出ているの!? と僕は驚いた(笑)。
SexyZoneにチカラを入れているとは聞いたが、それは活動の履歴を見ると納得する。紅白こそデビュー3年目からの出場だが、リリースした曲はすべて1位を獲得し、アリーナの全国行脚でもすべて満杯……。

しかし影が薄い。
SexyZoneと言えば、松島聡の突発性パニック障害による活動の休止が記憶に新しいところで世間的には他にコレというイメージはわかないだろう。徐々に力を増して勢いに乗ろうというしている矢先に起こってしまう不慮なる事情には文句を言えないが、これからという時にと思うと不遇なSexyZoneだ。

そうなってくると次世代のジャニーズの冠にSexyZoneは外されたとしてもおかしくはない。
ただSMAPも森を欠いての再出発を見事に成功して成し遂げた経緯があるが、SMAPはあの時点で既に「国民的」に人気を得ていたがため、それも良しとされたが、SexyZoneについては事務所の内外でもテンションが下がる要因となっただろう。

また次世代として挙げられていのがHey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、そしてKing&Princeではあるが、世間的な印象を代弁すると「メンバー? 誰も知らない」となるレベルだ。玉森や中島、平野と言われてもどのグループで何をやっている子?? みたいな感じではないだろうか。

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グループの国民的をひとつ定義するなら「メンバーの全員が人気者」となる。まさにドリフターズがそうである。もちろんSMAPも嵐も、TOKIOやV6など、上の長くやっているグループは個人でも有利に知名度を得ているが、10年以上の活動歴があるHey!Say!JUMPやアラサーのKis-My-Ft2とA.B.C-Z、ついでに「ふぉ~ゆ~」あたりはこの道20年戦士な訳だが個人の知名度は皆無に等しい。

逆にSMAPは森と稲垣が取った個人の人気をグループに注入していき中居と木村でブレイクしたという経緯だった。今のグループに属するメンバー個人にそのパワーがないのは言うまでもないが、玉森や中島はかなり推された筈で露出もそこそこだったのに対して、大きな伸び悩みがグループにも影響しているのも頷ける。

そうなってくるとキンプリはどうなのかというまだその段階ではないのだろうが、既にドラマや映画に舞台やバラエティにコンサートと限りなく活躍しているが名を馳せた者は存在しない。
また去年デビューしたばかりで若いからという理由は使えない。デビューしたのは去年だが芸能活動は既に8年~9年という実績を持っているのでタレントとしては新人ではない経験豊かな彼らだ。(文◎平本淳也)

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