働き方改革とかで話題になっている、裁量労働制というシロモノ。この法律、実際に働く人間としては、「裁量労働制なんて国が認めたら絶対にダメ」というのが実感です。
会社や業種によって違いますが、営業の多くは裁量労働で残業代がつきません。では、実際にはどうかというと、確かに「やるべき仕事が午前中で終わって午後はヒマ」なんていう経験はある事でしょう。
でも逆に、いくら仕事をしても必要な業務が終わらずに、連日夜9時まで残業、その月の残業は70時間以上、それでも営業手当5000円だけで残業代は一切無し、という経験も山のようにあります。
国会やテレビのワイドショーを見てよく感じることですが、もっと実際に経験している人間の声を聞くべきです。ネカフェ難民のほとんどは、毎日まじめに働いているのに、非正規の低賃金なために苦しい状況の人たちばかり。なのに、テレビ的な受け狙いでミュージシャン志望の若者なんていう特殊な例を取り上げるからダメなのですよ。
営業マンの中には、「ノルマ消化で余った時間は外回りと称して彼女とデート」なんてケースはすぐ見つかるでしょう。そんなのを見て、「やっぱり裁量労働制がいい」なんて人がいたら、愚としか言いようがないです。
実際に営業で仕事をしてみてから、改めてモノを言ってほしいものだと思います。(文◎編集部)
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