政府がようやく、「乳児用液体ミルク」の国内販売を解禁することを認めたそうです。
乳児用液体ミルクというのは、常温で保存することが可能で、赤ちゃんがお腹が空いて泣いた時にそのまま与えることができるもの。東日本大震災の時は避難所にこの乳児用液体ミルクが物資として届けられ重宝されました。
こうした経験や情報により、政府は販売解禁という方針を固めたようです。
......が。
ここまで読んで、独身の方や子供がいない方は「え? それがニュースなの?」と思いませんでしたか?
みなさんはご存知ないかもしれませんが、いま赤ちゃんが泣いている時に母乳以外のミルクを与えようと思ったら、日本には粉ミルクという選択肢しかないんですよ。
泣き始めてお湯を沸かす、湧いたら指定の量の粉ミルクとお湯を哺乳瓶に入れる、それをひたすら水で冷やし人肌になるまで冷ます、大丈夫かな? と思いながら赤ちゃんに飲ませる......ここまででプチ泣きだった赤ちゃんは嗚咽状態になっています。
もしもコンビニに乳児用液体ミルクが売っていれば、出先で子供が泣いた時のお母さんの負担(もちろんお父さんも!)が軽くなるであろうことは、誰が考えたって一目瞭然です。
「東日本大震災の時は重宝した」
じゃあ、ないんですよ! 事件は日常で起こっているんです!
コンビニには何でもあると言われています。しかし、みなさんはコンビニで「オムツ」が売られているのを見たことがありますか? なぜ売っていないんでしょう(厳密に言えば少量入りを売っている店舗もまれにありますが)。外出先でおしっこやうんちをしてしまいオムツがない時に、コンビニで買えてなおかつ多目的用トイレで交換ができたら、子育て世代の救世主となっていたでしょう。
新生児は2時間おきに起きて泣きます。昼夜は関係ありません。その度に起こされる親御さんはノイローゼ気味になる方も多くいらっしゃいます。
そんな時に近所のコンビニにオムツやミルクがあれば、気分転換にもなるし、売り上げも増えると思うのですが、なぜかそういったものはコンビニでは取り扱いません。
コンビニがオムツ、おしり拭き、ミルク、離乳食、子供用お菓子、ジュースを置かないのは、単純にこのニーズを拾いきれていないのか、それとも「ミルクや食事は家庭でしっかりと作らないダメ」だという昭和的な発想からでしょうか?
コンビニに助けてもらい、コンビニで育った子どもたちが、将来のコンビニのお客さんになると思うのですが、違うでしょうか。(文◎編集部)
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