今月発生した19歳巡査による同僚警官射殺事件で語られた犯行動機は「罵倒されたから撃った」「ガミガミ言われて腹がたった」でした。
同じく警察官の事案であれば、昨年末に4日間疾走した20代の警官は「スマホゲームに30万円も課金してしまい、怒られるのが怖く、お金が尽きるまで逃げようと思っていた」。
同様にスマホゲーム課金を巡っては今月12日に愛知県で発生した、妻の殺害未遂事件でも「スマホ課金が多いと注意され口論になって首を絞めた」という理由が語られました。
未遂であればまだ良いのですが、今月12日鹿児島県で発生した男女5人殺害事件では「定職に就かないことを祖母に責められ、腹が立った」との動機から5人の命が絶たれました。
このように連想ゲーム的に昨今発生した事件をつなぎ合わせるだけでも、実に短絡的な「犯行動機」が多いことから、インターネット上ではこれらを議論するスレッドが立ち上がることになってしまいました。
そこでは「最近の若者がムカついた時に殺害しようとする理由がおかしい」「大人達の背中を見て育った結果がこれ」「切れるゆとり世代たち」と今の若い世代特有のものであるといった問題提起が行われましたが、反感を持つものらが、過去を振り返り事例を列挙するとそこには「遊ぶ金欲しさにやった」「借金を返せと言われて腹がたった」「別れ話を切り出されてカッとなった」と短絡的な動機を並べることとなり、「最近の若者達は」という論調は打ち消されることになっています。
双方に理解を寄せるものからは「昔は遊びに行く金とかつまりそれがスマホに変わっただけで何も変わっていない件」といったコメントが寄せられています。
人類史を顧みても短絡的で感情的な動機が大半を占める犯行動機。そもそも「犯罪」というもの自体が短絡的な極論であるということを念頭に置かなければならないのではないでしょうか。(文◎編集部)
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