「すべての責任は私にあります」(内田正人監督)
うん、そんな事、わかっているんですよ。一見、男らしい事を言って悦に入っているかも知れませんが、真相はどうなのでしょう。「関学のQBを壊せ」「潰さないと試合に出さない」的な事を言ったのかが知りたい事なのです。
あと、教育機関の常務理事たる者が、謝罪に行く相手に対して何度も何度も大学名を間違えてはいけません。失礼です。
関西学院大学は「かんせいがくいんだいがく」あるいは「かんぜいがくいんだいがく」です。内田監督は終始「かんさいがくいんだいがく」とコメントしていました。
一般社会に置き換えてみてください。謝罪に行ったはいいけれど、相手が自分の名前を終始間違えていたら、誠意がないと思われても致し方ありません。
まずは、学生に責任を押し付けて「監督を辞任」。これは内田氏にとって、さほどダメージはないかも知れません。やはり常務理事という権力の座から降りて頂かなければ、日大のイメージさえも悪くなるでしょう。
直接このことについて問うつもりです
ところで、経済ジャーナリスト須田慎一郎氏が「虎ノ門ニュース」という「そこまで言って委員会」を手がけるボーイズ制作のネトウヨ番組で不思議な事をコメントしたようです。
要約すると、「ボールを離してから二秒経った後にタックル行くのは珍しい事ではないらしいですね」「今季、日大は好調。だから、ああいう抗議をしたのでしょう」と言った事。
滅茶苦茶です。ボールをパスし終わった選手は一番無防備です。ラグビーでいうレイトタックルです。今回は、「二秒」という問題でなく、約10mの助走をつけて、後ろを向いてプレイオフの状態の選手にタックルを行った事が問題になっているのです。「よくある」事でも何でもありません。アメフト史上、初めてではないでしょうか。
従って滅茶苦茶です。
もう一つの滅茶苦茶。「日大が好調だから関学が抗議をして日大の威力を削ごうというもの」(大意)。
何ですかそれは。
失笑を禁じ得ませんでした。古今、かつてこんな「戦略」を敷いたチームがアメフトであれ、ラグビーであれ、あったでしょうか。皆無です。
と言いますか、あのタックルで抗議しない方がおかしく、それは両チームの選手も監督もタックルの怖さをよく知っているはずだからです。車いす生活を余儀なくされ選手もいます。これは僕の記憶ですが、亡くなった選手もいたはずです。
だからこそ、大問題になっているのです。何を言いたいのか、意図が全くわかりませんでした。この続きは6月1日のロフトプラスワンで討論しましょう。(文◎久田将義)
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