昨年、東名高速道路上で発生した酷いあおり運転による夫婦の死亡事故という痛ましい一件以来、あおり運転に非難の声が集中しています。
この事件では石橋和歩被告(26)が危険運転致死傷罪などの罪で起訴されていますが、事件から間もなく一年ということもあり、全国の警察でも悪質・危険なあおり運転の一斉取締りをスタート。同時にドライバーに対する運転マナー向上に関しても啓蒙活動が続けられています。
それでも根絶の難しいあおり運転に、またもドラレコ動画告発が行われることになってしまいました。今回YouTube上にアップされた告発動画の紹介文には次のような言葉があります。
「左車線の4tトラックが車道左側を走行している自転車に対して嫌がらせのように幅寄せし、追いかけて来て右から追い越そうとした自転車(トラック運転手に抗議しようとしてたんだと思います)に再び幅寄せ、接触事故となってます。
最悪の場合自転車が転倒してトラックに轢かれることも考えられる危険な行為です。
トラブルの原因を作ったのはもちろん4tトラックですが、自転車の人もトラックを殴る蹴る等をしては自転車の人も悪くなってしまいますので落ち着いて行動して欲しかったです。」
紹介文にもある通り、4tトラックが自転車に追い抜かれないよう車を左に寄せ、それでもトラックを追い抜きたかった自転車が右から追い抜きをかけたところ、今度は右に幅寄せしてきたトラックに接触。
怒れる自転車乗りはトラックの運転席を外からこじ開けようとするも開かず、扉を蹴飛ばすなどしています。
この動画を確認したユーザからは様々な意見が噴出しました。
・命より物流!
・大型の免許とか、取得に金かかるのに その金をパーにする可能性を自ら選ぶって、よっぽど裕福なんやろうなぁ
・ロードは暴走族並みに取り締まり強化せなあかんやろ
・チャリってこういうモラルのないやつが多い
・トラックは最初から思いっきり左に寄せて抜いてるし殺す気満々だろ
・自転車にもナンバープレートつけるようにすれば悪質なすり抜けも減るかな
今回の一件はトラックには危険運転という落ち度、自転車側には運転マナーという落ち度が確認できるため、双方に対するバッシングが加速するという流れになっています。
それでも力や道路上での立場が圧倒的に違う以上、トラック側に配慮の義務があったことは言うまでもありません。
この動画告発から警察が動き出す騒動へと発展することになるのでしょうか。(文◎編集部)
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