いまアイドル界で最もガチな投票イベントで青田買い会場である『ハロプロ研修生発表会2018』を観てきた

2018年05月09日 アイドル ハロプロ 前田こころ 研修生

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nakanosunplaza.jpg会場となった"聖地"中野サンプラザ


 ハロプロ研修生が1年間のレッスンの成果を見せる毎年恒例の『Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト』が5月6日、中野サンプラザで開催されました。現在のアイドルシーンの中で、"最もガチな投票イベント"としても名高いこの公開実力診断テストに行ってまいりました!

 モーニング娘。'18やアンジュルム、Juice=Juiceなどが所属するアイドル集団・ハロー!プロジェクトの研修組織であるハロプロ研修生が、1年間の活動を通してどう成長したかを披露する公開実力診断テスト。北海道を拠点に活動する「ハロプロ研修生北海道」を含むハロプロ研修生全メンバーが、中野サンプラザに集まった約2000人のファンの前でハロプロ楽曲を披露し、どの研修生のパフォーマンスがいちばん良かったかを観客の投票で決めるイベントです。選曲、衣装、ダンスなど、すべてが研修生の自己プロデュースとなっているのも大きな特徴です。

 何といっても、この投票はあくまで「ガチ」であるということが重要なのです。投票企画というと、どうしても人気投票になりがちですが、公開実力診断テストは、「その日のパフォーマンスがもっとも素晴らしかった研修生に投票する」というルールになっています。会場に集ったハロヲタたちも、この時ばかりは自分の"推し"というものを一旦忘れて、愚直なまでに審査を行い、ベストなパフォーマンスを披露したと感じた研修生に1票を投じるわけです。

 ガチ投票であるがゆえに、パフォーマンスが良ければ加入したばかりの研修生でも、投票1位のベストパフォーマンス賞を獲得してしまいます。実際に、2014年にベストパフォーマンス賞を獲得した段原瑠々さんは、ハロプロ研修生としてお披露目されてから半年足らずでした。2016年に笠原桃菜さんとともに同点でベストパフォーマンス賞を獲得した清野桃々姫さんも加入発表から約4カ月でした。活動歴が浅く、認知度が低い研修生でも、パフォーマンスが良ければ、会場のヲタが評価してくれる──それが公開実力診断テストなのです。

 そして、「ガチ」であると同時に、この公開実力診断テストで結果を出せば、ハロプロの正規メンバーとしてメジャーデビューが近づくということも重要です。

 過去のベストパフォーマンス賞受賞者を見てみると、2014年・2107年の段原瑠々さんはJuice=Juice、2015年の加賀楓さんはモーニング娘。、2016年の笠原桃菜さんはアンジュルムにそれぞれ加入しています。また2016年の清野桃々姫さんも新グループでのデビューが決定しています。2013年の田辺奈菜美さんはハロプロ研修生としての活動は終了してしまいますが、東宝芸能に移籍し、OnePixcelのメンバーとしてメジャーデビューを飾っています。

 さらに、ベストパフォーマンス賞以外にも、審査員が選出する「歌唱賞」「ダンス賞」「キャラクター賞」などの各賞があり、こちらの受賞者たちについても、多くがメジャーデビューを果たしています。

 つまりは、研修生たちの未来をガッツリ決めてしまう可能性があるのがこの公開実力診断テスト。だからこそ会場に集ったファンたちも責任重大であり、愚直なまでにガチで投票するというわけなのです。


ハロプロ研修生北海道の躍進


 そんな公開実力診断テストですが、今年ベストパフォーマンスに輝いたのは、高校3年生の島倉りかさん。おしとやかな雰囲気で透き通った声の持ち主である島倉さんですが、今回はそのイメージを覆すかのように、露出度高めの衣装に身をまといJuice=Juiceの『Fiesta! Fiesta!』を情熱的かつセクシーに歌い上げました。どうにか殻を破ってブレイクスルーしてやろうというチャレンジングな気持ちが見事に発揮され、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

 その他の各賞に選ばれたのは、「歌唱賞」が中学1年生の山﨑愛生さん、「ダンス賞」が高校1年生の前田こころさん、「キャラクター賞」が中学3年生の西田汐里さん、「ゲスト審査員賞」が中学2年生の石栗奏美さんでした。

 この中で特筆すべきは、ハロプロ研修生北海道の躍進でしょう。「歌唱賞」の山﨑愛生さんと、「ゲスト審査員賞」の石栗奏美さんの2人が北海道勢です。山﨑愛生さんは英検準2級という英語力を活かしてJuice=Juiceの『Wonderful World (English ver.)』を披露。石栗奏美さんはモーニング娘。の『私のなんにもわかっちゃない』で曲中にウインクをしっかり決めるなど、圧巻の表現力でした。

 基本的に北海道内でしか活動していないハロプロ研修生北海道の急成長ぶりに、舞台上の研修生たちはもちろん、客席のハロヲタたちも度肝を抜かれたことでしょう。おそらく、今後彼女たちに会うために北海道に遠征するヲタが急増するに違いありません。

 さて、このまま全研修生の素晴らしかった点をピックアップしていきたいところですが、さすがにそれはやりすぎなので、筆者が票を入れた前田こころさんについてコメントしたいと思います。

 前田さんが披露したのはモーニング娘。の『シルバーの腕時計』という楽曲。歌唱パートとラップパートがあり、1人でパフォーマンスするには難易度が高い曲です。

 そんな『シルバーの腕時計』に挑戦した前田さんでしたが、イントロ部分でステージ上の階段を踏み外してコケてしまいます。そのまますべてが崩れてしまってもおかしくないハプニング、1年間のレッスンが台無しになってしまうかも......と思ってヒヤヒヤしていたのですが、そこから見事に立て直し、何もなかったかのように完璧にパフォーマンスを終えたのです。

 コケたことは減点要素だったかもしれませんが、それをも十分にカバーするだけのパフォーマンス。さらに、歌い終わった後のインタビューでは、コケてしまったことに対して謝る前田さん。コケたことで自分の将来が望まぬ方向へ進んでいったかもしれないというのに、何よりまず完璧なパフォーマンスができなかったことを観客に謝罪するとは、なんというプロ意識! パフォーマンスの素晴らしさに加え、メンタル面での成熟が垣間見えたということで、前田さんに票を入れました。

 おそらく、今回の公開実力診断テストで結果を出した研修生たちの中から、次なるメジャーデビュー組が誕生するはず。すでにハロプロでは2つの新グループが結成すると発表されており、公開実力診断テストの結果がメンバー選考に影響するのは明白です。もしも、自分が投票した研修生が選ばれたら「オレが育てた」「オレが見つけた」なんて言いたくなるところですが、そこはグッとこらえて、研修生たちの輝かしい未来を期待しながら、来るべき発表を待つことにしましょう。(取材・文◎大塚ナギサ)

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