日々新たなサービスが生まれ、これまで盤石と思われていたサービスが突如閉鎖を発表するなど目まぐるしいスピードでトレンドの変化するインターネット業界。
一般のパソコンユーザーにもインターネットが身近になり、自身のホームページを設け様々な情報を発信することがトレンドとなった1990年代後半、無料でホームページが開設できることを売りに勢力を拡大した「ジオシティーズ」(現Yahoo!ジオシティーズ)が2019年3月末をもってのサービス終了を発表し大きな話題となっている。
該当のサービス終了案内には「サービス終了の理由は、一言では説明できません。採算面や、今後システムを維持するためのテクノロジーに関する複数の課題などを総合的に判断した結果、これ以上の継続は難しいという判断に至りました。」「誰かが必要としているかもしれないページを削除するのは忍びなく、できるだけ残す方針を続けてきました」「インターネット上に残された多くの遺産や、現在も積み上げられている情報の蓄積が消えてしまうのはインターネットを愛するスタッフ一同としても残念な思いでいっぱいです」といった言葉があり苦渋の選択であったことが伺える。
この平成の終わりと共に消えゆくインターネット遺産を惜しむ声は広がり続けている。
「インターネットに情報が一生残るなんて昔は言ってたけど全然そんなことない」
「キリバン踏んだ方はICQかメールください」
「作って放置して、パスも忘れてしまって なんかもう何年たつんだろうなあ」
「やっとおらの恥ずかしい自作ポエムが消え去ってくれる」
「個人サイト文化の終焉という感じがする 時代もすっかり変わった お世話になりました」
「文化は作るもので守るモノじゃない」
「つまらん時代になったよな 面白いblog見つけた時の高揚感を返してくれ!」
「個人がサイト運営する時代は終わったのか。。。」
現在はサイトの移転手続きなども紹介されているため、手続きを進めようとするものもいるが、そもそもログインのパスワードを覚えていないというものが続出となっている。有用なサイトは既に保存されているのではとの意見も多いが、多くの人や作った本人すらが無価値と判断するホームページの集合体にも、見出される価値があって良いのではないだろうか。(文・編集部)
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