「もう、こうなったら自公で過半数目指しますよ」
小池百合子都知事の希望の党の設立を受けて自民党本部でこんな会話がなされていた。自民党はすでに単独過半数をあきらめているものの、民進党はどのくらいの票数がいくのか、など民進党には関心がない。「民進党(民主党)アレルギー」は国民から消えない。
前原誠司代表が無所属で立候補を表明。さらに希望の党との合流。党首になったばかりの人が、民進党という看板を捨ててしまった(少なくとも国民はそう受け取る)。民進党内のモチベーションはがた落ちだ。
小池都知事に対する自民党のアレルギーも拭い切れない。小池都知事の指南役は小沢一郎自由党代表だとみているからだ。その小沢氏をリスペクトする、細野豪志衆議院議員がいる希望の党に対して、自民党がどのような感情を抱いているのか、容易に想像がつく。
冒頭の自民党本部でなされた会話が、それをあらわしている。と言っても、政界は一寸先は闇。本来、自公連立政権も創価学会と生長の家の関係を見れば「いびつ」と言われていた。
ところでで世間は忘れてはいないだろうか。今井絵理子議員や山尾桜里子議員の不倫疑惑を。最も警戒しなければらない下半身問題だが狙われている議員がいるというのが永田町で囁かれている。それが爆発するのか、爆発しないのか......。
ところで前回、掲載した自民党に大物民間人が接近に対して、小池氏がその彼に接近してきたという話も入ってきた(小泉純一郎を取り込んだ小池都知事、自民党は大物民間人に接触か)
その後、小池都知事が衆院選に出馬という情報だが政界は一寸先は闇。何が起きてもおかしくないのだが......。(麻木明)
《参考文献》「希望の政治・都民ファーストの会講義録」(中公新書ラクレ)
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