デイリー新潮で「【週刊新潮】たけし軍団の怒号も飛んだ「団体交渉」現場音声 」と称される録音が公開されました。僕の立場は一編集者であり、一たけしファンであり、また軍団の人とは些少ばかり共演がある、という程度ですが「忖度って何の事」ぐらいの人間(僕)から申し上げます。
週刊新潮の「森社長の反論」 に関しては弊サイト「TABLO」で私見を述べたとおりです(http://tablo.jp/case/news003093.html )。で、上記の記事に書いたとおり、一番気になったのは、
1・森社長の反論記事に関して「愛人」と言われる人に関して、言及がない点(ほのめかしはありましたが)。
2・ビートたけしさんの自宅に森社長を呼んだはいいけど軍団の方たちがいて、怒号が飛んだ事
この二点です。
今回は2についてのみです(記事では自宅ではなく、赤坂の貸会議室でしたが)。YouTubeを聞いたまず一番の感想は、「つるし上げじゃないの」という事です。また、テレビでダンカンさんが「恫喝はない」と断言なさっていましたが、音声を聞く限り(一部抜き取られているとは言え)これは「恫喝」に非常に近いです。
数人の軍団の人たちに囲まれ責められたら、「恫喝」と思うでしょう。言い忘れましたが、ここでは「恫喝はあったか無かったのか」だけを問題にします。
「生のアウトレイジは怖いですよ」
こう、軍団の人は発言しています。どういう意味でしょう。ともあれ、それは怖いです、「生のアウトレイジ」は。僕の「生のアウトレイジ」体験です。
僕が「実話ナックルズ」編集長時代、ヤクザの貫目が相当上の幹部が会社に来て、記事についてクレームをつけられた事がありました。正直、怖かったです。そこではヤクザ側の方から「録音していいですか」と尋ねてから録音しました。
また、インタビューの時は自分の声より、相手の声を優先します。従って、ICレコーダのマイクは相手側に向けたり、相手の近くに置きます。
それに従えば、YouTubeの音声はたけし軍団の人(声で誰かは判別できますが)の声がクリアで、森社長の音声は聞きづらかったです。すなわち、経験則で言えば、森社長側の人間が録音したのではないかと言えると思います。
今後の展開として、たけし軍団側からは、「恫喝ではない。主張をしたのだ」という反論が返ってくると思われます。
分かります。
だけど、フライデー事件で殴りこんだ人たちに囲まれ、森社長は「怖い」と感じたのではないでしょうか。
先ほどの、僕を訪ねてきたヤクザに例えれば、録音をしたからでしょうか、語弊がないように言いますが、かなり大人しかったです。少なくとも今回のYouTubeよりも。ですから、僕も話し合いを持ちましたし、それで双方納得しました。話し方ひとつでは「脅迫」になりかねなかったです。
そして、今回の「これ」はどう捉えれば良いのでしょう。たけし軍団さん側が「恫喝ではない」という点に対して、森社長側(会社側)が、「それは違う」と憤りを込めての内部告発なのでしょうか。
少なくとも、オールナイトニッポンからビートたけしさんを夢中になって聴いていた「少年」としては、脱力しました。
けれど、「そうでない」と、週刊新潮の音声に正当な反論をして欲しい、と思っています。そして軍団の皆さんも「恫喝をしていたように聞こえていたなら」という点について、ご説明して頂き、本当のリスタートをして欲しいと切に願います。(文◎久田将義)
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