新宿・歌舞伎町に日本最大のホストグループ「クラブ愛」を作り上げた「ホストの帝王」こと愛田武さん(本名・榎本武、元愛田観光社長)が25日午前3時すぎ、都内近郊の病院で亡くなりました。享年78歳。
一代で財をなした愛田さんのサクセスストーリーは、多くの人々に夢と希望を与え、ホストブームの仕掛け人としてメディアに引っ張りだこでした。
「細木数子、研ナオコ等、ホストクラブ愛で遊んでいた有名人は星の数。夢の実現に向けた資金調達や人脈拡充のために愛本店OBの中には芸能人も多いです。米米クラブのカールスモーキー石井こと石井竜也も、愛本店でデビュー前に働いていました。化粧をするホストの元祖とも言われています。城咲仁はナンバーワンホストから転じたタレントとして大活躍。松岡昌宏、北村一輝、要潤等が出演したTBSの人気ドラマ『夜王』(倉科遼原作、井上紀良作画)の監修は、元愛本店のナンバーワンでフォーブスにも載った実業家の零士が務めました。女優沢田亜矢子の前夫で元マネージャーの松野行秀に美容整形を勧めてホストに転じさせたり、女優高岡早紀の兄をアドバイザーにして元ジャニーズの田中聖にアプローチ等、愛田さんは、日本のエンタメから財界まで多大な影響を及ぼしたと言えましょう」(週刊誌デスク)
最初は、東京駅そばのホストクラブに勤務していた愛田氏は、新宿2丁目に最初に出店し、その後拡大させました。
そこには熱い哲学がありました。
「豪華な店構え、生バンド演奏カラオケ、他店を凌駕するヘルプホスト数 等、老舗ならではの魅力がいっぱい。愛本店の男子トイレには愛田氏直筆の心構えがたくさん掲示してあり、熱さが伝わって来ました。社長夫人、CA、カリスマキャバ嬢、女性経営者等、遊び慣れた女性を連れて数回行きましたが、ホスト好きに転じる女性がかなりいたので、愛田さんのホスト哲学の浸透ぶりに感動しました」(愛本店客)
近年は、介護施設に入り、映像でホストにメッセージを送っていたそうです。
「テリー伊藤氏に絶賛され、TBS『サンデージャポン』に出演していた頼朝社長を輩出した『トップダンディ』を由来とする最大のホストグループ『グループダンディ』の傘下に『クラブ愛』は近年入っていました。葬儀は11月5日月曜日午前9時30分より代々幡斎場 (東京都渋谷区西原) で開催されます。葬儀委員長 はグループダンディ会長・高見翔です」(愛本店関係者)
ホストの帝王のご冥福をお祈りします。(文◎神田川涼香)
【関連記事】
●ごく普通の主婦がなぜハマる 歌舞伎町ホストクラブの魔力とは
●歌舞伎町で女性が飛び降り自殺 通行人の男性は大怪我 彼女が最後に口にしていた言葉とは
●LGBTに早くから対応してきた風俗業界 近年そこから一歩進んだ「レズビアンデリヘル」が出現