嵐・二宮和也とV6・岡田准一が切り拓くジャニーズ俳優の新境地とは?

2014年01月26日 V6 ジャニーズ 二宮和也 岡田准一  平本淳也

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「イケメン」はアイドル、「ハンサム」は俳優......ジャニーズ事務所のタレントの売り方にはそんな方針が垣間見えてくる。現在、そのハンサム系の筆頭といえば今をトキメクV6岡田准一と嵐の二宮和也だろう。かつて80年代にジャニーズ俳優として成功した井上純一がまさにハンサム系統で、岡田と二宮にも似た印象が見受けられる。

 嵐は今でこそ国民的アイドルとなりSMAPを凌ぐ人気になっているが、二宮和也についてはハリウッド映画『硫黄島からの手紙』(2006年)の成功によって世界的な評価を受けた俳優であることも知られるべきだろう。ドラマや映画における賞も多く獲得していることはV6岡田にも共通している。

 岡田は、V6メンバーでありながら、アイドルではなく完全に俳優路線を辿ってきた。これはジャニーズの既定路線でもあるアイドルからの俳優への移行とは違い、岡田と二宮は最初から本格俳優になるべく経歴を辿っている。これはジャニーズ事務所では異例である。ただし、現在では立場として「ジュニア」のままで俳優として主演級の活躍を見せる生田斗真や風間俊介といった俳優も輩出し、従来になかった新しいジャニーズ俳優像が生まれてきている。

 ジャニーズに残る大御所組の近藤真彦や東山紀之も主演したドラマや映画は少なくないが、いずれも俳優としては評価が高いとはいえない。売れに売れた過去のジャニーズ残留組でも、たとえば光GENJIの内海光司や佐藤敦啓、男闘呼組の岡本健一にしても俳優として確固たる立場が築けなかった。その一方、ジャニーズ離脱組では本木雅弘や反町隆史が俳優として大成しており、ジャニーズ時代の面影はまったく見当たらないほどの成長を遂げた。

 そんなこともあってかしばらくは、俳優として成功するならジャニーズを辞めるべきーー。芸能界ではそんなことまで囁かれていた。たのきんトリオもシブがき隊も光GENJI、男闘呼組、はたまた大昔の「ジャニーズ」(4人組)やフォーリーブスといった生え抜きすべてが残留していれば、ジャニーズは今より巨大な帝国になっていただろうか。本木雅弘がジャニーズ所属のままで、2009年の映画『おくりびと』で米アカデミー賞・外国語映画賞を受賞するような快挙も達成できたかどうか。本木雅弘や反町隆史がジャニーズ所属のまま俳優として成功できたかは、神のみぞ知る「if」である。

 だが、今まさに岡田准一と二宮和也がそのジンクスを打ち破ろうとしている。俳優としての正当な評価を受けるということは、SMAPのメンバーでも受けられなかった社会の反応だった。少なくても俳優・木村拓哉に対しては、視聴率以外ではほとんどまともに論じられていない。とはいえ、木村に関してはアイドルや俳優といった肩書ではなく、「木村拓哉」という唯一無比のプランドを構築しているので、そんな評価は不要といったところだろう。

 ステージでの激しい動きや見た目の問題もあって、アイドルというものは活動できる年齢がどうしても限られてしまう。それだけに、いつまでも業界トップに君臨できる甘い世界ではない。そして過去のアイドルは、その人気の陰りとともにジャニーズ事務所を追われるようにして離脱していった。

 これまで多かった「アイドル→俳優」という転身ではなく、アイドルとして人気絶頂時に俳優として本格的に活動して評価を受ける二宮と岡田がいかに特殊な例であるか。そして彼らの活躍は、その後に続くジュニアにとっても大きな目標となるはずである。

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「帰ってきたカルチャースタァ☆平本淳也」

Profile●ジャニーズ出身の実業家、作家、投資家。10歳でジャニーズ事務所から芸能界入り、30歳過ぎまでアイ ドルを続け、現在もテレビや雑誌で活躍を続けるなか、月間100万アクセスを獲るカリスマブロガーとしても知られる。22歳のときに物書きデビューして以 来、34冊の書籍を発表。http://ameblo.jp/junya-hiramoto/

Written by 平本淳也

Photo by DOOR TO DOOR ~僕は脳性まひのトップセールスマン~ 【ディレクターズカット版】 [DVD]

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