Photo by 実録ドラッグ・リポート
歌手のASKA被告(56)とともに覚せい剤取締法違反(使用)罪に問われている知人の栩内香澄美被告(37)の初公判が22日、東京地裁で開かれた。この業界に長くいれば知り合いが逮捕されるという「日常」があっても不思議ではない。今回のASKAの例をとってみても音楽業界では珍しくはない事件だ。そしてこの業界では、ある「噂」や「疑惑」が持ち上がれば、大体はそれが真実だったりする。
ASKAにせよ随分と前からの噂や疑惑があってからの逮捕となっている。ただ、自分に対して疑惑があるのは本人が最も強く気にしていたはずだ。「このままだと逮捕されて人生も崩壊だ」と思っていただろうが、それでも止められなかった。薬物中毒とはそんなに魅力なのだろうか。芸能界でこの手の事件で逮捕に至る場合、その多くはタレコミ、つまり情報提供者によるものだ。
情報を手にした警察は内偵を行い現場や証拠を押さえての逮捕が主となるが、もちろんガセネタというのも少なくない。警察にはこの"情報提供者"というのが多く存在する。そして実は、このオレにも警察からよく連絡が入る。芸能人が事件を起こすと週刊誌や新聞などのマスコミも一斉に"情報提供者"に連絡を入れるが、当然ながら警察の場合は内偵中や逮捕の前に動いている。
オレの場合、この業界も長いだけにあらゆるところに情報網を持っているので、彼らに重宝されているのかもしれない。とくに標的が芸能人などといった有名人の場合、必ず訊かれるのが「他にやっている人」「疑いがある人」「噂でも聞いたことがある人」について、何でもいいからヒントを教えてくれ、となる。
いわゆる薬物疑惑の場合、入手ルートから芋づる式に一網打尽を狙えるわけで、どうしても警察は前のめりになる。しかし、オレにしたって単なる噂だけで無責任なことは言えるはずがない。そんなときはオレもそう安々とは語らないが、連絡してくる警察官の中には、どうにか情報を聞き出そうと、ダイレクトにその疑惑を持った相手の名前を挙げてくる場合もある。
人気芸能人の場合はさらに露骨だ。個人の氏名ではなく、グループ名やプロダクション名を実名で挙げて、「何か聞いたことありませんか?」といった様子伺いも少なくない。なかには信じられないほどの大物の名前も出てくることがあり、逆にオレが特ダネを得てしまっている格好で不謹慎ながら取材がてらに彼らの相手をするところもある。
今回のASKA被告や栩内香澄美被告に関しても、かなりの数の"情報提供者"が警察に協力しているものと思われる。オレの場合は犯罪者が根本的に許せないので、事実を知っていた場合はもちろん報告する。偉そうに正義を振りかざすわけではないが、知っていたら「知らない」とは言えないのは性分だ。では、ASKA被告や栩内香澄美被告について何か聞かれたかって? これに関しては現在、公判中なのでノーコメントとしておこう。
「帰ってきたカルチャースタァ☆平本淳也」
Profile●ジャニーズ出身の実業家、作家、投資家。10歳でジャニーズ事務所から芸能界入り、30歳過ぎまでアイ ドルを続け、現在もテレビや雑誌で活躍を続けるなか、月間100万アクセスを獲るカリスマブロガーとしても知られる。22歳のときに物書きデビューして以 来、34冊の書籍を発表。http://ameblo.jp/junya-hiramoto/
Written by 平本淳也
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