【小泉今日子】芸能人不倫報道について再度考える【豊原功補】

2018年02月08日 

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まずワイドショーでは豊原功補さんの記者会見に臨む態度が「不遜だ」などと非難されました。足を組んでいたり、会見に臨む冒頭、記者たちの多さに「わ、すげーな」とつぶやいたりした事です。

一瞬、バンクーバーオリンピック、元スノーボード代表・國母和宏選手の会見を思い出しました。腰パンで物議を醸し出した天才選手です。記者から腰パンを反省していないのかとしつこく尋ねられ、「っち。っせーな。反省してまーす」と返答。これでまたバッシングされました。
数年後、國母選手のドキュメントが放送されました。すると番組では「スケートボードでは腰パンは当たり前のファッションに過ぎない」という紹介の仕方から、國母選手がいかに他のスノーボードの選手たちからリスペクトされているという模様が放送されました。

おいおい、どの口が言っているんだよ。

國母選手の服装、態度をバッシングして彼をマスコミ嫌いにしたのは、テレビ局のワイドショーのコメンテーター、レポーターたちじゃないですか。手のひら返し過ぎ。國母選手もよくインタビューに応じてくれたものです。
僕はスノーボードの技術については全く分かりませ國母選手が国際的にテクニックを持っていると認められている「天才的選手」という事だけは認識しました。
天才とは時に異相なものです。常人ではない世界の人を見る事で凡人の僕などは、楽しんだりする訳です。

豊原功補さんの会見。「(記者の数を見て)すげーなー」は國母選手の「反省してまーす」と似ています。ハッキリ言って、大の大人が真剣な顔をして、芸能人同士の不倫をまるで政治問題かのように質問したり、論じたりするのが「うるせーな」ぐらいに思ったのではないでしょうか(豊原さんは「うるせーな」は言っていませんが)。

「俺と(家族と)小泉今日子の問題じゃん」と。

ほんの最近です。「小室哲哉不倫報道」で、一部の有識者が「文春砲」について批判しました。「不倫なんか本人の勝手だ」「文春砲やりすぎ」と。前回TABLOで執筆しましたが、
http://tablo.jp/media/news002823.html
僕は「文春砲」というネーミングは確かに調子乗りかも知れないが、需要があるから供給がある。見る人がいれば供給する単純な話だと思いました。小室哲哉さんはやり過ぎで小泉今日子・豊原功補両氏はOK? 小室哲哉は引退したからやり過ぎ? 

「芸能人の不倫(小室哲哉の場合、疑惑ですが)」という構図には変わりないのです。

豊原功補さんの会見で足を組んだり、回答がぼんやりしているといったコメント。多分、数年後、國母選手のように、ドキュメント風に「豊原功補、あの会見の真実」といった類のタイトルで銘打たれ、「手のひら返し放送」をされてもおかしくないでしょう。

そもそも芸能人の不倫会見できちんとする必要があるのでしょうか。政治家や企業の不祥事みたいに頭を深々と下げ「申し訳ありませんでした」というスタイルを芸能マスコミは求めているのでしょうか。

企業は公共性を帯びています。特に上場企業はそうです。また、政治家は、公金で政治活動をしているので公益性・公共性を帯びています。いわゆる「公人」です。ですから不祥事があったら会見をして、税金を遣っている国民に向かって説明責任をする「義務」があります。

翻って、芸能人はどうでしょうか。

企業や政治家の不祥事みたいに「どうもご迷惑おかけしまして申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げさせれば芸能レポーターの仕事はOKでしょうか。

いいんですよ。
芸能人の謝罪なんてあんなもので。誰も常識なんて求めていないんです。そもそも芸能界はアウトサイダーの世界です。勝新太郎さんはタバコをふかしながら会見をしていました。子供心に「凄いな」とインパクトがあったのを憶えています。あれぐらい異質な世界です。

もし僕に子供がいたら絶対に入れさせません。怖いから。自分の子供だから過保護にしてしまうという事も含めて、ですが。芸能界関係者とじっくり酒を飲んでみてください。それはやっぱりアウトサイドの世界ですよ、芸能界は。と取材体験から言っておきます(全てではないです)。

そんな世界に入って、生き残って、ドラマや映画や舞台で我々、一般人を楽しませる人々。異能な人たちの集まりです。才能を英語でタレントと言います。まさに異質な才能を持った人たちです。

元はと言えば、戦国時代、出雲阿国がその異才を持って全国を回り、娯楽が少なかった時代に芸能を広めました。その流れを脈々と継いでいると解釈しています。おそらく、世界を見ても芸能の世界とはそういうものではないでしょうか。

そこに常識を求めていたら、芸能の世界はつまらなくなります。ある程度の浄化は必要です。具体的には、薬物や犯罪に手を染めるといった案件です。


薬物と言えば、大竹まことさんの娘さんが大麻取締法で逮捕されました。その際リポーターから「娘さんの仕事は?」と聞かれ「娘は一般人なので......。私は公人(多分、裁判所は準公人というと思いますが)なので会見をしました。娘についてどうしても答えなければいけないのなら答えます」と大竹さんは述べました。芸能レポーターはなぜ、質問したかという問いに「どういった仕事をしているのか世間は興味があると思ったから」と言っています。

ねーよ興味なんて、誰も。大竹さんの娘さんの仕事に。

実は密接交際者だったとか、それとは真逆の警察官だった、というのなら話は別です。

では因みに皆さん、作家C.W.ニコルさんの娘が覚醒剤で逮捕された事を記憶にある人、どれだけいらっしゃいますか。もういないでしょう。
ですから、大竹まことさんの娘さんに対しては、レポーター達が言う「世間の興味」はありませんと断言しておきます。C.W.ニコルさんの様に忘れます。と言いますか、レポーター達すら興味を抱いていないでしょう。マニュアル化された質問をしたに過ぎません。

ここまで芸能マスコミを批判してきました。名誉の為に言っておきますが、スポーツ紙、週刊誌、女性誌の記者には優れた芸能記者がたくさんいる事を僕は知っています。最近は忘年会ぐらいにしか顔を合わせる事はありませんが十年くらいの知己です。

僕はメディアの末席を汚す人間として、事件なら朝倉喬司著「犯罪風土記」、芸能界なら竹中労著「タレント帝国」の姿勢が「真っ当」だと思っています。両氏とも故人です。竹中さんとは面識がないのですが、朝倉さんには師事すらしていました。色々な事件が起きると「朝倉さんならどう考えるだろう」と電話などで質問したものです。

「今日の芸能マスコミをどう思いますか」

そう問うても答えてくれれる人がいなくなった事は寂しいものです。


文・久田将義

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