今月2日、漫才頂上決戦「M-1グランプリ2018」(ABCテレビ・テレビ朝日系列)の放送後の深夜に「とろサーモン」久保田かずのぶ氏及び「スーパーマラドーナ」武智正剛氏がSNS配信動画上で審査員の上沼恵美子氏を痛烈批判するという騒動が今なお燃え広がっている。
スーパーマラドーナ武智氏は7日、大阪ミナミのなんばグランド花月での通常公演に出演し、漫才のネタとして「今から僕は相方を怒りますけど、僕は後から本当に怒られます」と騒動をネタに取り入れ、とろサーモン久保田氏も9日に出演した、大阪・梅田の「よしもと西梅田劇場」の公演で、相方から「大炎上してすみません。これじゃ炙りサーモンということに...」といった騒動のネタ化が両名からあったようだが、どうも世間的には笑って流してしまおうという空気感は無いようだ。
M-1グランプリを主導する立場の松本人志氏は、上沼恵美子氏に審査員としての引退を撤回してもらいたい意向があるようで、9日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系列)では、
「聞いた事あるんすよ。貴方たち偉そうな事を言っても現役で漫才やってないでしょって。彼らがそう思ってるかって事じゃ無くて、そう思ってる出場者の人はいると思う。それは分からんでもない。それを言われたらしょうがないね。だから上沼さんと来年あたり男女コンビで初の優勝を狙うかって話ですよね」
「上沼さんいなくなったら、俺も考えるからね」
といった上沼氏と進退を共にするとの考えも示唆しているため、事態は松本氏・上沼氏の口から穏便に語られた言葉とは対照的に想定以上の大事となっていることも伺える。
また、同騒動に関しては「ビビット」(TBS系列)に出演した、カンニングの竹山隆範氏が「配信して飲んでワーワー言うのは良くないんですけど。インターネットでかいつまんだ意見だけ切り取って、やじ馬みたいなことをして、1週間この話題でどうなんだどうなんだ~ってなった。松本さんも自分の番組で意見を話したし、上沼さんも『興味ない』って話した。それで終わり。なのに、火に油を注ぐようなことをやって、インターネットと何も変わらない。非常にダサイことをしている」とテレビメディアの報道姿勢をテレビで批判するという論調を展開し大きな話題に。
当の上沼恵美子は読売テレビ「上沼・高田のクギズケ」で「お二人のことは何とも思っていません、暴言などと言われていますが全然結構です」
と大人のコメントのあと、
「悪いけど興味ないです」
とやっぱり怒っているかのようなコメント。
確かに本人たちが沈静化を促すコメントを出しているのも事実だが、否応なしに騒動を見聞きしてしまい心を痛めた人々に対しても、着地どころなしに「この騒動は終わったから忘れろ」と言い切ってしまって良いものなのだろうか。(文◎編集部)
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