TABLO編集長・久田将義 偉そうにしないでください。

匿名掲示板で絡まれたので会いに行ってみました。会いに行っちゃう編集者編|久田将義

2018年03月30日 アウトロー チーム 久田将義 掲示板 裏社会

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 その掲示板は2ch(現・5ch)ではないです。そもそも、どうやって2chに書き込んだらいいのか分からないので。


 結構前に何かの掲示板を発見し、ぼーっと読んでいたら少し、興味深い事を書いていた人がいたのです。有体に言えば、アウトローネタ、裏社会ネタです。ネタ収集という目的もあって、たまにその掲示板(本当に思い出せません。ホスラブぐらいは分かるのですが)をのぞき、興味があった事にはやり取りしたりしていました。

 そして、ある時「何かこの人、掲示板でイキっているけど本当に本当?」と思い、幼い頃から思った事をフィルターを通さず口に出してしまう僕は、つい「そのアウトローの経歴って本当ですか?」みたいな書き込みをしました。掲示板の書き込みを見る限り、都内近郊では有名なチームに入って暴れていたそうなのですが、僕にはさっばり聞こえてこない名前でしたし。

 すると、その人の逆鱗に触れたようで「ふざけんじゃねえ」「俺と会う度胸があんのか」「俺はリアルに生きてっからよ」(うろ覚えです)といった威勢の良い、書き込みが流れてきました。

 僕も少し、応えてあげなければならないと思い、「わかったよ、じゃあ会います?」と書いてみました。相手からは「お前に度胸があるならこのアドレスにメールしろ」と来ました。僕は「面倒だから掲示板上で、何日の何時にこの場所で会う約束をすればいいんじゃないの」と返しました。知らない人に自分のメアド知られるのは嫌じゃないですか。

 で、「掲示板に場所を書け」「メールしろ」の押し問答になりました。しょうがないからとにかく掲示板に、「この場所で何日の何時に僕が行くから待ってろ」と書き込んでみると「俺は逃げねえからよ」というような返信が。

 という事で、当日、僕は都内の某繁華街に仕事の合間をぬって出かけました。掲示板上では180㎝ぐらいあるイカツイ、ギャングか暴走族らしいので一目で分かると思っていました。多分、夜の七時ぐらいです。その有名な繁華街でずっと待っていました。人通りは多いのですが、それらしき人はなかなか来ません。

「まあ、そういう事でしょう」

 僕は掲示板でイキっている人とは会えないんだなという結論に落ち着き、二時間くらい待ってからその場所を後にしました。

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 掲示板に「僕はこの時間に来てたけどいなかったじゃん」と書き込みました。すると「俺は行ったけどお前がいなかっただろ」という返信。

 では、という事で言い訳出来ないように、彼のアドレスにメールを送る事にしました。そうすると、電話番号を教えてくれると言います。「直でやり合おうじゃねえか」でした。電話をかけました。

「お前ナメてんのか」みたいな事を言われましたので「ナメてんのそっちじゃん。来なかっただろ」と言うと「俺は●●というチームに入っていた」とか不良自慢が始まったので「その●●チームって□□君ているよね、電話して確認してみるけど」というと「い、いや、ちょっと待ってくれ。直接は入っていなかったんだ」と言います。
「は? じゃ嘘じゃん」というと「でも俺がアウトローだという事にはかわりねえから」とか散々語るので「分かった分かった。こんな事で時間取るのも面倒だし俺も仕事があるから今週の土曜に新宿駅で会おう」というと「おう」という返事。 

 ちょっと話はそれますが、「実話ナックルズ」時代に記事を掲載したと思いますが、2chでやり合って、実際に暴走族がその匿名氏に会ったり、有名民族団体の長がやはり2chの書き込みに頭に来て、書きこんだ人間を割り出して、家に行った話(これは記事にしていないはず)などをその人達から聞いていましたので、僕はSNSや匿名掲示板と言えど「言葉は大事にね」という意味合いもみ込めて、こういった類の人に「世の中、こんな奴もいるんだな」と教えてあげたいというのが第一義でした。


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 当日、新宿駅に時間通りに行ってみました。某改札です。あれ? アウトローらしき人がいない。またかよ。というかそういう事を証明する、あるいは確認する為の作業ですから予想はしていたのですが。


 なので、今度は言い訳出来ないように、当日の新聞を買って日付が分かるように折り曲げ、駅の時計に重ねる感じで写メを撮りました。後で「俺は来た」とか言われない為です。電話も出ません。また一時間くらい待って誰も来ないので引き上げました。

 今度は掲示板に新聞と時計の写メをアップし「この通り来たけどサラリーマンとOLばかりで君、来なかったでしょ」と書き込みとメールを送ってみました。すると「仕事が入ったんで忙しかったんだよ」という可愛いメールが来ました。だよねだよね。 仕事だよね。

 実は、この試みを三回ぐらい繰り返してみたのですやっばり誰とも会えませんでした。

 僕みたいな編集者なら怖くないですが、実際に会いに行っちゃうコワモテもいるので、匿名だからといって、SNSや掲示板で迂闊な事は書かない方が良いですよ。(久田将義・連載『偉そうにしないでください。』第十三回)

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