なぜ、小保方さんは"オヤジ"にこれほど人気なのか?
Photo by 理研公式ホームページより
「今週中にも反論会見」とか「やはりキャンセルか?」とか、相変わらずオヤジジャーナル(オヤジが発信しオヤジが受信する媒体)で人気の小保方氏。
それというのも「徐々に」わかりやすくなってきたからだ。思い出してほしい、理研が中間報告をした3月14日の会見を。見事に専門的な会見は、オヤジジャーナルにとって1週間前の佐村河内守による劇的にわかりやすい会見と雲泥の差だった。
ところが理研は4月1日の会見で小保方氏のSTAP細胞論文の一部を「捏造」「改ざん」と認定。これに対し小保方氏が不服申し立てを宣言。このわかりやすさ、オヤジは盛り上がるに決まってる。あと、この騒動がおさまらないのは小保方氏が依然姿を現していないことに尽きる。
ここ毎年「早く会見で顔を見たい」と熱望される人物が必ず1人か2人出現する。オセロ・中島知子はなぜあれだけ騒がれたのだろう。たぶん問題の本質より「現在どういう状態なのか」、もっと言えば「どういう容姿になっているのか」という興味本位が中心だったからだろう。ホリエモンの出所時も同様。あの事件の海老蔵の会見だって「暴行された海老蔵の顔は今どうなっているのか?」という興味が多かった。木嶋佳苗の裁判にあれだけ人が集まったのも「実際どれだけのルックスなのか」という下世話が集合したのだ。
そして不祥事&スキャンダルを起こした多くの有名人は姿を現し「世間の皆さまにご迷惑をおかけしました」と会見してピークを迎える。そのセレモニーをやることで世間の興味は鎮まる。
しかし、小保方氏は反論するという。今までにないパターン。ますます注目されるのは当然か。
あと、今回私が興味深いのはオヤジジャーナルの「戸惑い」だ。小保方疑惑がチラホラ出てきたときの「まさか、あのオボちゃんが......」というオヤジの戸惑い。
私はつい想像してしまうのですが、もし小保方氏のルックスがああではなく上京したての頃の林真理子みたいだったらどうだったんだろう。迷わずオヤジは叩いていたはずだ。だから疑惑が深まってからのオヤジジャーナルの小保方氏報道も味わいがある。
先週の『週刊新潮』は「疑惑の割烹着・小保方博士」という最高のオヤジ的見出しだったが、小保方氏を直撃した写真には「変装もオシャレ?」と書いている。もう一度言うが小保方氏のルックスが上京したての頃の林真理子みたいだったらどうだったんだろう。
『週刊文春』も"乱倫な研究室"とか"情実人事"と盛り上がっていた。小保方氏がアイドルからヒールに転向したとしても、それはそれで楽しむ姿勢にシフトしている。
そんななか、ついに「週刊実話」が次のような記事を書いてきた。
「小保方晴子さん 剃毛ヌード争奪戦」(4月17日号)。
この手の記事はどこかがやるぞ、やるぞ、と思っていたら週刊実話がやった。ちなみにサブタイトルは「STAP巨乳」だった。それにしてもなぜ剃毛?
購入して読んでみた。すると、「懺悔の意味を込めて剃毛」と提案されていた。そうすれば「ギャラ8000万円」だという。
小保方ジャーナル細胞が、どんどんわかりやすいネタに活性化しています。
【前回記事】
毒舌コラムニスト今井舞がオヤジたちに重宝されるのはなぜか!? プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.37
Written by プチ鹿島
プチ鹿島●時事芸人。オフィス北野所属。ニッポン放送「プチ鹿島と長野美郷 Good Job ニッポン」金曜18:00-20:50 ◆TBSラジオ「東京ポッド許可局」◆書籍「うそ社説 2~時事芸人~」◆WEB本の雑誌メルマガ ◆連載コラム「宝島」「東スポWeb」「KAMINOGE」「映画野郎」「CIRCUS MAX 」
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