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小保方さんは「STAP細胞はありま~す」と会見で言ったが、安倍さんは「憲法解釈を変更しま~す」的な勢い! 安倍首相の「独走ぶり」もウオッチする一方、朝日新聞など"死んでも護憲派メディア"たちの最近の「悲報ぶり」もウオッチし甲斐がある。
「日刊ゲンダイ」は安倍批判を通り越して「なぜ、こんな暴政を黙って支持しているのか。結論はハッキリしている。国民性の問題だ」と怒っている。日本人全員が叱られている。ゲンダイ師匠、すいませんでした。
さて、今回の集団的自衛権をめぐる論議のなかで私が気になる言葉は「駆けつけ警護」です。国連平和維持活動(PKO)で自衛隊が海外に駐留する他国部隊や民間人を助けること。
私は政治的にどの立場にも属するものではないが、この「駆けつけ警護」という言葉を考えた人には不用意さを感じる。
「駆けつけ三杯」という言葉が一緒に浮かぶからだ。駆けつけ一杯はすぐに二杯、三杯になるのは酒場の常識。「駆けつけ警護」も一度やってしまえば二度も三度も呼ばれることにならないだろうか。「下戸」であるはずの自衛隊が知らないうちにベロベロに飲まされる姿が容易に想像できるではないか。
私は昔から「自衛隊=AV女優」説を唱えている。
みんなお世話になっているのに、いざとなると見て見ぬフリをしてきた。もっと言うと日陰者扱いをされていた時代があった。そのように描かれていた時代があった。
『北の国から'95秘密』というスペシャルドラマで宮沢りえが純の恋人役を演じた。彼女が以前にAV女優をしていたことを知る純。「秘密」とは宮沢りえの過去のことだった。
「東京で騙されてAVに出演し、傷ついた彼女はひっそり富良野に帰ってきた」という設定。「暗い過去を持つ女」。ドラマで描かれるAV女優とはこんなイメージだったといってよい。90年代まではそうだった。
しかし、『職業としてのAV女優』(中村敦彦・幻冬舎新書)を読むと、2000年代以降のAV女優はただ美人や可愛いというだけでなく、カラッと明るくメジャーの輝きを放ち始めた。
モデルプロダクションのサイトや求人広告に自ら応募する女性が多いのだ。能力もやる気も備わっている人が狭き門をくぐり抜けてデビューする。だからプロ意識が高い。
これに匹敵するイメージの変化といえば、近年の自衛隊だろうか。人命救助など災害派遣における活躍。「職業としての自衛隊」のプロ意識の高さ。
メディアという公の場でも活躍するAV女優を見ていると、自衛隊も公に認めたほうが健全な存在になり下手な拡大解釈はできなくなるのでは? とも思う。「できること・できないこと」を明文化する。
というのは、今回の「憲法解釈の変更」って何かザワザワする。そもそも今の憲法を「超・解釈変更」して自衛隊を認めているからだ。
ここからまた憲法の解釈を変更するとなると初期の面影は跡形もなくなる気がする。整形しすぎの顔と同じ。ヘルタースケルターなのだ。沢尻エリカなのだ(←あくまで役柄のことです)
映画では整形しすぎた沢尻エリカの顔は最後に崩れた。全身を解釈で変更しまくる美容整形憲法。ヘルタースケルター憲法。
ここで一度、沢尻エリカの悲劇を思い出したい。今回は自分なりにいろいろ例えて考えたらやはり下世話になった。
【前回記事】
安倍首相の憲法解釈にブラック説浮上!? プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.43
Written by プチ鹿島
プチ鹿島●時事芸人。オフィス北野所属。ニッポン放送「プチ鹿島と長野美郷 Good Job ニッポン」金曜18:00-20:50 ◆TBSラジオ「東京ポッド許可局」◆書籍「うそ社説 2~時事芸人~」◆WEB本の雑誌メルマガ ◆連載コラム「宝島」「東スポWeb」「KAMINOGE」「映画野郎」「CIRCUS MAX 」
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