プチ鹿島の「余計な下世話」

おじさんも気づいた!?「インスタ映え」の報道のされ方/プチ鹿島の「余計な下世話」

2017年11月10日 おじさん もりかけ インス映え

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 新聞を擬人化するとおじさんである。そう思って読めば小難しい「社説」はおじさんの説教に聞こえてくる。「おじさんは今日は何に小言をくれてるのか」と先回りして読めば、少し新聞が面白くなる。

 流行におじさんが気づくのを観測できるのも新聞を読む楽しみだ。
「インスタ映え」という言葉におじさん(新聞各紙)が気づき始めたのは今年の夏だった。

 たとえば、『ナイトプール 「SNS用写真映え」若い女性に人気』(毎日新聞2017年8月17日)という記事が各紙に載るようになった。

《日暮れとともに営業するナイトプールに若い女性たちが殺到している。人気の理由は「インスタ映え」。ライトアップされたプールでリゾート感あふれる写真を「自撮り」して、インスタグラムなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿するのが今のはやりだ。》(毎日新聞・同)

 記事によっては「自撮り目的で実際にプールでは泳がないのか!」というおじさんの驚きも漂っていて読みごたえがある。
 おじさんもいよいよ気づいたこの「インスタ映え」。そうなるともうこの現象はピークに一気に向かう。

 あなたは「リア充アピール代行」があるのをご存知か。友人をレンタルするのである。サービスを提供している会社のHPの説明には、

《友達や先輩後輩が自分のために、または、知人の誕生日会を趣向を凝らしてオモシロ楽しくパーティーしている。こんな風にいつも自分の周りには仲のいい人たちがいて毎日充実しているように見せたい。》

《恋人や友人と楽しそうにしている人のFacebookやインスタが羨ましい。自分も素敵な人脈を持っているように見られたい。『いいね』を押してもらえるような写真をSNSやブログにアップしたい。》

 という需要にこたえているのだ。ちなみに料金は1名で「2時間8000円」という。
ここまでやって何になるのか?と思うが、このサービスを使用している人は「いいね」を多くもらえることでたまらない快感があるという。「自分にはこんな人脈がある!」という優越感とやり手感を見せつけることができる。

 ハッとした。
 だってあの「森友学園疑惑」ってつまりそういうことではないか。
 首相夫人の安倍昭恵氏が「名誉校長」ということで多くの宣伝がおこなわれた。あれは究極の「インスタ映え」である。「自分にはこんな人脈がある!」というアピールである。
 そう考えるとポイントの一つが浮かんでくる。安倍昭恵氏は「リア充アピール代行」の派遣要員のように「ただのレンタル」だったのか?
 いや、そうではなく「本当の友人」だったのか。やっぱりここがひとつの見どころだとあらためて思ったのである。

よかったら「いいね」してください。

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