しょこたん推薦、清水潔『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(13年/新潮社)読了。桶川ストーカー殺人事件のときと同様、普通の記者が、普通の取材を地道に続けた結果、5件の誘拐殺人事件を起こした真犯人に辿り着くドキュメントなんですけど、今回は足利の幼女誘拐殺人事件で冤罪で捕まっていた人を釈放することに無事成功! しかし、最後はモヤモヤが残ることに......というか、これは警察が動かざるを得なくなるまでに追い込むための本ですね。当初、足利事件で逮捕された菅家利和さんは「四五歳無職、元幼稚園バス運転手、週末の隠れ家にはロリコンビデオ」と報じられたんですけど、彼が無職になったのは警察の聞き込み捜査によってクビになっただけで、一人暮らしの家にロリコンビデオは一本もなかったことを明らかにする流れにスッキリ。押収品をチェックしても出てくるのは『オッパイの逆襲』『Gカップハリケーン』『妹はホルスタイン』といった巨乳ビデオだけで、当時利用していたレンタルビデオ屋に行っても「アダルトは、今はやりの巨乳って言うんですかねぇ。ロリコン物ですか? 警察の方にも同じ質問されましたが、ないんですよ。一切ないです」と店員は証言する始末で、だから「俺は冤罪に巻き込まれないためにもロリコンビデオは借りないようにしよう」と思ってる人、無駄ですよ! ちなみに宮崎勤も金髪巨乳の洋ピン好きだったみたいです。
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Written by 吉田豪
Photo by 殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件
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