はあちゅうさんのようにネットで攻撃されて死にたくなっている人は坂口杏里を見習うとイイです

2017年12月18日 はあちゅう パワハラ ブログ 坂口杏里 炎上

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よく、ネットニュースの記事に、こんなテンプレがありますよね。

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芸能人が【テレビ/ブログ】で、◯◯を【した/言った】。
ネットではファンたちから「おかしいだろ」「断罪されるべき」「すごく気持ち悪い思います」「アホだろこいつ」と失笑を買っている。
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1日に何十記事もアップしなければならないネットニュースは、ライターの手間を省くためか、こうしたテンプレに当てはめて短時間で量産できるような仕組みになっている、とわたしは認識しています。

わたしも一時期、こうした仕事に手を染めようと、テレビを見ては挫折し、ブログをチェックしては挫折し、インスタだけはいまもチェックし続けています、特に仕事にもせず、ただ趣味で。

チェックしているのは芸能人がどんな画像をポストして何を書いたのか、ではなく、テンプレのオチ部分に当たる、ネガティブコメントです。

わざわざその芸能人のインスタをチェックするのですから、コメントするのはファンが大半です。当然、「かわいい」「天使すなあ」「大好き」「もっと見せて」「セクシー!」「結婚して笑」などなどのあほみたいにポジティブなコメントで埋まるはずですが、アンチの多い、いやむしろ、アンチしか集まらない芸能人もいます。

それが、坂口杏里さんの逮捕後に再開したインスタでした。

まず、再開一発目のポストには、実に300件以上のコメントがつきました。

「反省しろばか」「つーか普通にブサイク」「何回整形したの?」「ちゃんとした大人になってください。成長出来るいい機会です」「自撮りキモすぎてゲロでそうだわw」「一度死のうか」

大半がこんな調子です。
すごいですよね、通り魔と同じですよ。自分がこんなこと言われたらちょっと立ち直れそうもありません。書いている人は大丈夫なんでしょうね、すごいですよね。

そして六本木のラウンジに勤務し、きちんと働いている姿を見せるようになると、叩く用の匿名アカウントが毎日粘着し、「ブス」など言い続けますが、野次馬的なコメント数は最初に比べ激減。

すると目立つのは、匿名アカウント以外の、実名アカウントです。

「天国のお母さんが泣いていますよ。自分だけ幸せになろうなんて!恥知らず」「眉毛ほんな変!」「同じ服ばっか」「リスカのあと酷いね」「頭のおかしい人物のファンは、やはり頭がおかしいんだ。小峠さんが可哀相」「化粧してもブッサイク」「その前に下手なメイク直したら?」

こうした口汚い罵しりを、匿名ならまあまだわかるんですよ、でもですね、実名や、自分の画像や子供の写真が見られる状態の上でしているのですから、たいした肝っ玉です。

「yurina mama(28)王子と姫のママ」とか、「中洲のキャバやってます」とか、「野坂麻由美 TOKYO→OSAKA」とか、口汚い罵りをしている人物の個人情報もダダ漏れなんです。気付いていないのかな。それはすごいな。

でも、もっとすごいのは坂口さんです。アンチを無視し続け、健気に投稿をした結果、今ではほぼアンチコメントはなく、

「可愛い」「その髪型にしたい」「ネイルサロン教えて」「カラコン何使ってますか?」「お店に行きたい!」

といった、平和なポジティブコメントで埋め尽くされているのですから。コメントの比重が逆転した日、わたしは他人事ながら、小さくガッツポーズをしてしまいました。


さて、そんなわたしもエゴサーチをしています。吐いて捨てるような無名ライターですから話題に上るだけ御の字ですが、

「春山有子ね、覚えておこう。あほな記事とともに」

こういった的確なご意見には、やはり胸が痛むものです。

......といった話を作家の平山夢明さんにしたところ、こんなような答えが帰ってきました。

「それは客だから。客は好き勝手なことを言うものだから」

なるほど。客だと思うと、どんな意見もそりゃああるよなあと思えるものです。

というわけでネットで攻撃され死になくなっている方々、どうか真に受けないで。客がガヤガヤ言っている、くらいに思ってくださいね。


取材・文◎春山有子

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