公式サイトに掲載された謝罪文
「ポリティカル・コレクトネス」元々は政治的に偏見や差別、思想が含まれない言葉という意味合いの単語が、ポリコレとして独り歩きするようになり、今や「ポリコレ棒」として気に入らないものをバッシング出来る一大ツールとなっています。
この言葉狩りとも形容されるポリコレ棒が振り回される流れには、偏見や差別の意識が高まり結果的にこれらを減らしていけるのでは? とする歓迎のムードと、過度な言葉への配慮からポリコレ疲れを発症してしまうものまで様々。
今回も同様に言葉の使い方や使うべき場所、そしてそもそも使うべきだったのかどうかという点が物議となる事案が発生してしまいました。
騒動の舞台となったのは『第21回総合写真展』。鳥の群れが湖面から飛び立つ瞬間を捉えた写真で衆議院議長賞を受賞した受賞者のコメントに以下のような言葉が添えられていました。
「鳥たちに光や音で刺激を与えて意図的に飛び立たせ撮影した」
この行為が「撮影マナー違反である」「動物虐待に近い行為」「無神経」と批判の対象とされることになってしまうのです。
写真展を主催する国際文化カレッジは当該作品の公開と受賞者コメントの公開を停止し、「動物愛護の観点からも撮影マナーの観点からも褒められたものではない」「この行為が虐待にあたるとまでは認識しておらず、行き過ぎはあったが創作行為の範疇と判断していた」と釈明するに至りました。
一連の流れには様々なコメントが寄せられています。
・こんなことで炎上してどうすんだよ 動物扱った撮影なんてどれもこんなもんだろ
・載せる前にコメント修正させろよ
・写真家なんてみんなそんなもんだろ 鳥が飛び立つ瞬間を撮るために音鳴らすくらいは当たり前 構図に邪魔な草木はバキバキ折ったりむしったりするし カエルとか虫を接着剤で固定して撮ってたのがバレた奴もいたっけ
・芸術性と動物愛護と関係ないし ペットとして動物閉じこめてる人間様がなにを今更
・でもお前らカラスが食い物漁ってたら追っ払うじゃん
1980年代に大流行したエリマキトカゲブームの際には威嚇のために襟巻きを広げるトカゲの姿が愛らしいと話題になりました。こちらも同様にトカゲを威嚇させるために相当なイジメを行わなければならないということが後で露見し大きな騒動となったことを記憶しています。
写真が芸術である以上、創作に熱がこもってしまうのは仕方のないことですが、やはり被写体への最低限のマナーという配慮が必要だったのかもしれません。(文◎編集部)
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