ダイヤルQ2。
2011年12月15日をもって新規受付を終了しており 来年2月28日をもってサービス終了することが決まっている。
現在0990でサービスを行っている番組が20ほど残っているらしい。
かつて隆盛を極めたダイヤルQ2、パーティーラインと呼ばれるテレクラもどきが大量発生して、事件に発展。Q2の提供番組に審査が行われるようになり、さらにはエロと一般番組の番号分け、利用者が申し込まなければQ2に接続できなくなるなど、自分の首を絞め続けた。
Q2は正式には料金回収代行サービスと言い、0990から始まる電話番号にかけると通話料金以外に情報料が発生し、利用者に請求が行くという仕組だ。最高額は6秒10円(距離によって4.5秒10円)という電話システムの限界に近い速さの課金が行われた。
0990を使って情報料が発生させそこにお客が生まれるなどというのはエロ以外に考えられない、ありとあらゆるエロが集結した。
エロの力はすさまじく 電話を利用したビジネスが次から次へと生まれた。
女性は無料で電話がかけられて男性はQ2から電話をかけてこの2つをつなぐというテレホンクラブにようなシステム。
その工夫が未を結んだのがQ2ビジネスなのだろう。
Q2は流行(はやり)物ビジネスであるといえる。実はこの流行物ビジネスは時代 時代によって変化してきた。
その昔インベーダーゲームが流行したときにインベーダーゲームをおいておくだけの喫茶店があった。
また10坪ほどのすき間があれば コインランドリーができた時期があったし、銭湯の隣にコインシャワー屋ができたりもした。漫画喫茶、ネットカフェなども流行ビジネスの仲間だ。
そしてその業界で成功している人は同じ業界の中で商売をしようと考えるのが普通だ。
かつてQ2で商売をしていた人たちは電話というカテゴリの中で商売をしている場言いを多く見かける。携帯関連を取り扱う業者にはかつてのQ2業者がたくさんいるのだ。
考えようによっては流行ビジネス業界に居る人が新しい流行を生んでいるのかもしれない。
格言:エロを馬鹿にしてはいけない。VHSなどのビデオの発展途上、ネットの発展途上はすべてエロが関連している。
【関連記事】ネット依存1300万人の中国、この分野では世界をリード
Written by 細田時弘
Photo by Brandon Laney