タイ政府が10年ぶりに“ゾウの輸出”を再開 決定には日本政府への配慮が 愛護団体が乱獲などを危惧
タイが禁止していたゾウの輸出を10年ぶりに解禁することになりました。決定には日本を重視するタイ政府の姿勢が窺えます。
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タイは2009年からゾウの輸出を禁止してきました。理由は野生ゾウを密かに捕獲して飼育ゾウと偽って輸出するケースが横行したためで、飼育ゾウの個体識別登録を全国で完了するまで当面の間はゾウの輸出を禁止するとしていたのです。
そのゾウの輸出禁止措置が10年ぶりに解除されることとなりました。とはいえ全面解禁ではありません。5月13日に告示されたゾウ輸出許可に関する商務省規則で次の3つのケースにのみ許可を与えると定められています。
1. 研究目的
2. 友好関係のため
3. 研究目的または古美術品、芸術品としてのゾウの部位またはその加工品
研究目的と友好関係のための場合、タイ側の輸出元は政府機関でなければなりません。また個体識別登録済みでその政府機関が所有権を得てから1年以上経ったゾウのみが輸出許可を得られることになります。
研究目的の場合には厳しく、最長5年と期間が決められていることから輸出というよりは実質的には貸与と捉えたほうが良さそうです。さらに海外にいる間に出産した子ゾウは、