ツイッター黎明期を振り返る 津田大介、徳力基彦、いしたにまさき、コグレマサト、田口元各氏が盛り上げていった
今でこそ「ツイッター」という言葉は新聞やテレビでも普通に使われる言葉だったが、2006年に登場したこのツール、日本で多くの人が使うようになったのは2010年のことだった。そして2011年、東日本大震災があったこともあり、「携帯電話は繋がらなかったが、ツイッターは繋がった」といったことも多数取り沙汰され、劇的にユーザー数が増えた。
昨今、ネットニュースでは「〇〇氏がツイッターで××と発言、波紋呼ぶ」といった記事が多く、重要な情報発信&収集ツールとなっている。しかし、世界中ではツイッターユーザー数はそれほど多くない。2022年12月段階で、ユーザー数は世界15位のSNSなのである。
そんなツイッターをめぐる初期の空気感を振り返っておこう。ツイッターのIDを見た時2006年ないしは2007年「からTwitterを利用しています」、と出たユーザーは相当なアーリーアダプターだろう。いわゆるネットやガジェットに詳しい「ギーク」的な人々だ。それこそ津田大介氏や徳力基彦氏、いしたにまさき氏、コグレマサト氏、田口元氏といった人々である。IDも@tsudaや@tokurikiなど、シンプルに自分の名前で取れていた。他に「津田界隈」「徳力界隈」のライバルがツイッターを始めていなかったのである。
初期の頃のツイッターは、上記アーリーアダプターのギーク達はその面白さについて理解していたが、新規参入の人々は「これの何が面白いんだ?」「どうやって見ればいいのか分からない」という戸惑いの声がセットになっていた。そりゃそうだ。ブログであれば、長文で完結されるのにわずか140文字で一つのツイートが終わる。文意も完全に読み切れないし、どのようにして返事をすればいいのか作法が分からない。