歌舞伎町ホスト刺傷事件で明らかになっていく「ホストの悪質テクニック」
悪質なホストクラブを巡る事件が増え、 11月下旬にも、防止策などを盛り込んだ議員立法の登録を政府は目指すという。女性客に高額な請求をして、「売り掛け」返済のため売春させるケースが増加、ホストと 客のトラブルから刺傷事件や飛び降り自殺事件等も増えている。
被害者、遺族等から政府はリスニングを始めている。ホストクラブを巡るトラブルは昔からあったものの、最近は特に悪質化が目立つ。 「ホストであることを隠して、マッチングアプリで大学生や会社員の女性と知り合い、恋愛関係になった後に、ホストクラブに通わせる というような色恋詐欺が横行しています」 (社会部記者)
学生や会社員の女性が初回は安いお試し価格で飲んで、ハマって、風俗店で働いたり、立ちんぼ、パパ活等の売春するように転落していく 悲劇はなぜ起きるのか。悪質なホストクラブの裏にはチームプレイがあるという。 元ホストクラブ従業員等に聞いた。 「女性を洗脳して、ホストクラブにしか 交友関係がないようにして、ホストクラブで、 しかお金を使えないようにクロージングするのです。ホストクラブと言いましたけど、他店には行かせないように、チームプレイで囲い込みます」
女性客(姫)が本指名しているホストはあくまで色恋の国の王子様であり、それを支えるために俗世間の役回りを他のホストが分担する仕組みだ。 まず、売上をのばすために、姫に注文させる煽り役だ。本指名のホスト(王子)他の卓で接客中に姫の卓で接客するホスト。
「X ちゃん(他の卓で王子を指名している客) が、シャンパンタワー入れたから、王子は姫の 卓に戻れないんだよ。姫もシャンパンタワー入れて、王子を席に呼び戻そう」等 と姫の嫉妬心を煽って高額の注文をとり、 売上に貢献するという。 次いで相談役。 姫は嫉妬心の他、王子からの扱いに関して 不満を持つことはしばしば。姫がホストクラブ の外の友人や親族に愚痴を言ったり、相談したら、「ホストクラブに行くのやめなよ」と 諭されてしまう。それを阻止する。 ホスト通いを継続させるには欠かせない 役務だ。
「自慢話、惚気話、恋バナ、嫉妬、不満、口、相談ごとはすべて引き受けます。姫の良き理解者の友人枠を埋めるために複数人のホストが いるケースも多いです。承認欲求強い娘がホストにハマりますが、王子は戦略的に姫の承認欲求を満たさない存在。たいして可愛くない娘に 容姿に自信を持たせたり、容姿のコンプレックス解消のために提携している美容整形外科に 紹介して紹介料を稼ぐ等のサイドビジネスも できるポジションです。美容整形後は 女の子は稼ぐ額が伸びるからWINWINです」(前出・ホストクラブ従業員)
近年、客同士の嫉妬からインターネット掲示板等で誹謗中傷投稿合戦が繰り広げられることも多く、王子の誹謗中傷問題解決のために情報収集にも寄与する役務。状況により、弁護士、スカウトマン等外部の提携スペシャリストも紹介する。 そして、癒し役。お笑い芸人系、いじられキャラ等で、姫の不安を解消するために、笑わせたり八つ当たりされたりする。
「『うぜえ、オマエ飲んどけ」等と姫に弄られ、飲まされたりします。王子に精神的に支配されている姫は、ヘルプの癒し系ホストを イジメて楽しむことを知ると、ホストクラブ外でもサディスティックに強がる傾向があります」(前出・ホストクラブ従業員)
ホストクラブでストレス発散するという、ホストクラブに通う大義名分を作ったり、姫のボトルを空けて次の注文に繋げる飲み要員を兼務している。 さらに姫にたくさんお金を使ってもらうために稼げる仕事を斡旋する担当、仕事斡旋役。
「スカウトマンと業務提携していて、風俗、AV等の斡旋をします。最近は、スカウトマンやAVの規制で、すぐにお金を稼げなくなって きたので、パパ活、立ちんぼ等に流しています」(前出・ホストクラブ従業員)。