教育専門だった名残なのか目は惹かないがジワジワ来る女子アナの多い局|テレビ朝日1961〜2018

そして、1977年には南美希子アナが入社。『笑アップ歌謡大作戦』『トゥナイト』『クイズタイムショック』などのMCを担当して、その上品なイメージから男性ファンの支持を集めました。おそらく、彼女がテレビ朝日でタレント的な人気を獲得した最初のアナウンサーと言ってよいでしょう。また、南アナと同期の宮嶋泰子アナは『スポーツレーダー』『600ステーション』などでスポーツコーナーを担当した、まさにスポーツのスペシャリストとして台頭。2015年に定年退職を迎え、現在は同局スポーツコメンテーターとして活躍されています。

80年代に入ってすぐの1981年、テレ朝は小宮悦子アナを採用。1985年からスタートした『ニュースステーション』の初代サブキャスターとして、フレッシュで清潔感あるルックスと歯切れのよいチャキチャキとしたトークで視聴者から絶大な支持を受けます。ちなみに81年入社組は豊作で、在局中に『遠山の金さん』で女優デビューを果たした原麻里子アナ、『クイズタイムショック』でくっきりとした目鼻立ちと華やかなルックスが特徴だった廣瀬雅子アナなどもお茶の間の人気を集めました。
しかし、小宮アナがタレント的な知名度を獲得していく一方、ほかの80年代入社の女性アナウンサーはあまり振るいませんでした。しいて言えば、『トゥナイト』を担当した雪野智世アナ(86年入社)、「しのじゅん」の愛称で親しまれた篠田潤子アナ(89年入社)くらいでしょうか。篠田アナはテレ朝を代表するアナドルでしたが、プロ野球選手の古田敦也との不倫スキャンダル後に低迷していくのが残念でした。

そして、アナドルブームが花開く90年代。各局のアナドルが猛威を振るうなか、やはりテレ朝の女性アナウンサーは地味な印象でした。しかし、それゆえに他局とは一線を画す個性派たちが登場したという事実もあります。