ノートルダム大聖堂火災報道に見る日本人の心の欠如 燃えたのは”資産価値”ではなく「心の拠り所」
パリのノートルダム大聖堂が火災で焼け落ちたニュースは、およそ1万キロ離れた日本にもトップニュースとして飛び込んで来ました。
日本のワイドショーで繰り返し流された、ノートルダム大聖堂が黒煙をあげながら燃え、シンボルである塔が崩落する映像。
私はそんな悲しいニュースを見ながら、どことなく違和感を持っていました。それは、日本人の宗教心の欠如に関わる問題だということがみえてきたのです。
このニュース、寡聞にして私の知る限り「世界遺産が」とか「凱旋門とエッフェル塔に並ぶ人気の観光施設が」という言い方で報道されるものばかりでした。
確かに世界遺産に認定された、貴重な建築物であることには間違いありません。