渋谷のハロウィンで飲酒できなくなる!? 一部の無法者の為に全体責任か 2019年渋谷が消える
20日には著名カジノブロガーが、この路上飲酒禁止案によって、ナイトタイムエコノミーの活性化が阻害される可能性に言及した。しかし、対策協議会の「お墨付き」を得た長谷部建区長は、ハロウィーン期間だけではなく、なんと年末のカウントダウンをも規制の対象にすることを示すなど、早くも前のめり気味だ。
実はこの協議会が設置されてから、渋谷区はプレスへの取材案内をホームページに載せるなど、対策協議会の提案を「前提」とするような対応をとっている。穿ってみれば、初めに結論ありき、とも捉えられる。それもそのハズで一部識者の間では、この協議会の座長に竹花豊氏を持ってきた時点で、規制を厳しくする提案がなされるであろうことが予想されていた。それは竹花氏の経歴にある。
竹花氏と言えば、石原都政時代に副知事を務め、あの「歌舞伎町浄化作戦」を最前線で指揮して、文字通り風俗街としての歌舞伎町を“殲滅”したことで有名だ。また、警察庁キャリア時代には、生活安全局長を務めるなど、いわば防犯のプロ中のプロと言える。その竹花氏が主導するならば自ずと結果は見えてくるだろう。
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もちろん、治安維持のためなら少々の規制は仕方ない、という意見もある。しかし、路上飲酒などという本来、モラルの範疇にあるものに法の網をかけていくのは、権力監視型社会の典型である。このハロウィーン路上飲酒規制がその尖兵とならないよう、見守る必要があるのではないか。(文◎鈴木光司)