スマホ決済「ゆうちょPay」 いまなら登録するだけでおトクに500円がもらえる! しかし使い勝手は……

まず、現時点で利用できるお店はPayPayやLINE Payに比べると圧倒的に少ないのが大きなデメリットです。家電量販店だとヤマダ電機やエディオンは押さえていますが、ビックカメラでもヨドバシでも使えません。ドラッグストアもキムラヤやウエルシアなど、微妙なネームバリューのお店ばかり。というか、利用できるお店や施設が「30種類」(公式HPより筆者調べ)というのは、いくらなんでも少なすぎます。今後大幅に増えていくのでなければ厳しいのではないでしょうか。

ちなみに、ゆうちょPayが加盟している「銀行ペイ」は病院の治療費支払いへの対応をめざしているようなので、そういう点ではIT系スマホ決済にはないメリットが生まれるかもしれません。

次にゆうちょPayのアプリでゆうちょ銀行の残高を確認できないのも難点じゃないかと。ゆうちょ銀行の残高を確認するには「ゆうちょダイレクト残高アプリ」が別途必要になります。できれば、ゆうちょPayのアプリから「あといくら残っているのか?」を確認できたらよかったのに…。

そのほかでは、東急線各駅(世田谷線、こどもの国線を除く)に設置された券売機から貯金を引き出せる「キャッシュアウト」というユニークなサービスを提供しています。駅を利用したときに引落できるので、わざわざゆうちょ銀行まで出かける手間が省けるんです。ただ、こちらは所定の手数料が必要になるので注意しましょう。

参考記事:PayPay経由でクレカが不正利用された! これはハッキングなのか、それともフェイクニュースか? | TABLO

これらを総括してみると、ゆうちょPayは「クレジットカードだと使い過ぎが怖いから、口座にある分だけしか使えないスマホ決済を利用したい」という現金派の人に向いていると言えそうです。あと、ゆうちょ銀行をメインバンクにしていて頻繁に引落している人も手数料いらずでお得ですが、いかんせん利用可能店が少ないのが厳しい点なんですよね。

ただ、現在は現金500円がもらえるキャンペーン中なので、導入だけしてみるというのはオススメ。そして、8月開始予定のクーポン内容をチェックしてみて、自分にメリットがあるなら使ってみる、ないなら即座にアンインストールというスタンスがベターじゃないかと思います。(取材・文◎百園雷太)

【編集部注】
※2019年5月30日、筆者調べ。
情報は一部を抜粋したもので、ほかにも諸条件があります。
詳しくは公式HPをご確認ください。