東京都がほぼ全ての繁華街で「みかじめ料」を罰則対象に 支払った店側にも罰則 都は北九州のように全面対決するつもりか

そしてもうひとつ、というよりこちらのほうが問題となるが、現行法で暴力団に分類されない、いわゆる半グレにどう対処するかだ。

6月21日の時事通信によれば、同月港区・赤坂においてみかじめ料などを巡り暴力行為等処罰法違反で逮捕された男性6人のうち数人は、大阪ミナミでぼったくり店を経営していた半グレグループの元メンバーだったという。大阪の半グレが都内でみかじめ料を要求する……つまり、半グレの「広域化」が進んでいるわけで、地域ごとに対応する警察庁の対応は、すでに立ち遅れていると言えよう。

その背景を鑑みれば、暴対法、暴排条例により「暴力団」を徹底排除した影響が大きい。このような状況が続けば、いずれ半グレのかなりの部分を「準暴力団」として指定するさらなる条例が必要になるだろうし、そういう声もある。しかし、どこまでその網を広げるのか? 単なる不良とどう区別するのかなど、問題点は多い。店側からしてみれば、これなら暴対法以前の「管理暴力」のほうがマシだった……という意見も出てくるだろう。警察の自縄自縛はしばらく続きそうな気配だ。(取材・文◎鈴木光司)

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