なぜ流行ってるラーメン屋は偉そうなのか5つの疑問
暗に既製品の麺には満足できず、店主がこだわって独自の味を創り上げた、という意味で使われることが多い。本当にこだわって作った自家製麺ならさぞかし美味いのだろう。
しかし、現在ラーメン屋に向けて業務用の麺を販売する有名な製麺所は100種類以上の麺を販売し、その他の個別注文にも対応している。専門で日夜麺を作っている製麺所の質を、単なる脱サラのラーメン好きのこだわりが越えられるのだろうか。東京の有名な製麺所の麺をひと通り試すだけでも、優に300種以上は存在するのだ。
実はラーメン専門店で自家製麺が流行している背景には製麺機メーカーの存在がある。近年、香川県の製麺機メーカー・大和製作所が小型の製麺機を開発しこれが大ヒット。売りにしているのは「製麺所から買うより、コストが下がる」というポイントだ。大手製麺所からラーメンの麺を仕入れると、1玉あたり45円前後の金額になる。これが大和製作所の製麺機を使うと1玉13円前後に下げられるという。一見こだわりのようだが、自家製麺はコスト対策という意味合いが大きいのだ。また、個人が作るため毎日同じ味をキープすることも難しく、味にバラつきが出るという側面もある。近年では「麺屋〇〇」「〇〇製麺所」といった店名を掲げる店も数多いが、単なるハッタリなのがほとんど。そんなカラクリに騙されてはいけない。
疑問3 煮込むことがそんなに良いことなの?
ラーメン雑誌では「10時間煮込んだこだわりのスープ」といった表現が数多く見られる。