世間を席巻した「闇営業」とは何なのか 全ては暴排条例に終結される|久田将義

吉本興業に限らずですが、今回の闇営業(便宜上、ここではそう呼びます)問題の何が一番、芸能人や芸能事務所が恐れているのか、それはすべて暴排条例に抵触するかしないかに終結されるのです。

この条例さえなければ、あとはマスコミ対応だけです。ヤクザとのつながりだけでは、さほど問題になりません。

暴排条例以前は芸能人がヤクザの親分の誕生日や新年会、忘年会に出席していました。YouTubeにたくさんそういった動画が上がっています。僕はYouTube以外でも有名芸能人が結婚式の司会をしていたりするシーンも見てきました。

つまる所、密接に結びついていたヤクザと芸能を引き裂いたのが暴対法ではなく、暴排条例であり、この条例があるからこそ、「フライデー」を始めとするメディアにとっての「闇営業」がネタになるのです。記事になるのです。お金が派生するのです(売上という意味です)。

そして、私達はこの条例によってしばらくの間、引っ張り回されることになりそうです。(文◎久田将義)

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