池袋で裏カジノ摘発 逮捕で分かった“半グレ”集団の独自ルート もはや肥大化した集団を警察は眺めるだけか

かつて中国からの観光客と言えば、団体旅行が主であったが、中国国内の規制緩和により個人のそれも富裕層が大量に来日するようになった。もちろん、観光立国を目指す日本としては、歓迎すべき動きなのだが、その分、ごく一部の犯罪にかかわる動きを注視することが困難になったのも事実だ。

そんななかで、日本の半グレ・ドラゴンが独自ルートで築き上げたシノギを警察は把握することが出来るのか……賭博の摘発ひとつにしても、組対(組織犯罪対策課)と生安(生活安全課)というように、各事案で動きも変わってくるだろう。今後、早急な対策を講じない限り、想像の上をいく犯罪の国際化を防ぐことは難しい。

やや蛇足ではあるが、ドラゴンという半グレが出来た元々の経緯には、中国残留孤児への差別・偏見があったことも事実で、それ自体は同情に値すべき点もなくはない。しかし、それはそれ、すでに国際犯罪への関与が疑われるほど肥大化した準暴力団に、どう対処していくのかは、日本の治安にもかかわってくる問題だ。警察、特に警視庁のの威信が問われている、そう言ってもいいだろう。(文◎鈴木光司)

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