「ダウンタウンを書くな」 僕が編集長だった時に吉本興業から受けた世にも不思議な抗議|久田将義

松本人志さん、浜田雅功さんは個別に番組を持ったり、独自の活動をしていたため、記者の一部には「ダウンタウンは解散するのでは」と囁かれていました。そこで若手芸人に聞くと、「そんな事はない」「解散して欲しくない」という声がありました。「さすがダウンタン。人望と人気は僕ら外の人間よりも内部の方が熱いんだな」と感心しました。その事を編集長を務めていた「実話ナックルズ」で記事にしました。

する吉本興業東京本社の広報室のトップに呼び出されました。それまで、僕は吉本興業とは、くっつかず離れずの関係で、芸能担当の取締役を紹介されたりもしました。その人に呼び出されるのではなく、広報から新宿の小学校跡の吉本興業東京本社に呼び出されたのです。

対応してくれたのは広報室のトップの方でした。ダウンタウンの元マネージャーでした。当該記事についての抗議でした。記事についての抗議だと、通常は「真実ではない」「名誉棄損にあたる」といったものが主ですが、この記事は「噂があったのは事実」だが、「結論はダウンタウンは若手から信頼されている」というものでした。名誉棄損でもありません。