ソウル駅近辺で日本人が暴行を受けたという謎のツイート 「旅行に行かれる方(略)気をつけて」の真意とは?

韓国のテレビ局、JTBCは29日夜に放送された「ニュースルーム」の「ファクトチェック」のコーナーでこの件を取り上げた。

取材の結果、ソウル駅派出所は「届け出がなされておらず、他の日も確認したがなかった」との見解を示し、ソウル地方警察庁、日本語での案内サービスを提供するソウル駅観光センター、駐韓日本大使館のいずれも「聞いていない」と答えたと報じた。

疑惑の現場のソウル駅

その上でレポートは「この暴行事件はまだ事実とみなすだけの根拠がない」と締めくくられている。つまり、デマと断定するのではなく、目撃者の証言、監視カメラの映像など追加で取材を進めれば、何らかの事実が判明し得るとの余地を残した慎重な姿勢だ。

JTBCは英オックスフォード大学のロイタージャーナリズム研究所が38カ国を対象に行なった調査で、韓国で最も信頼度が高いメディアに選ばれ、韓国の時事週刊誌「時事ジャーナル」が毎年行う調査で最も影響力があるメディアとして選ばれた。また、ニールセン・コリアが行う視聴率調査では、29日放送の「ニュースルーム」の視聴率は6.473%と、公共放送KBSの「ニュース9」(11・6%)に次いでニュース部門の2位を記録している。

さらに、コーナーを担当したイ・ガヒョク記者は、朴槿恵政権時代に国政に介入したことで逮捕、起訴された崔順実の娘の、チョン・ユラのデンマークのアジトを突き止めた敏腕記者として知られている。