インテリがネトウヨになる理由 「韓国人女性を襲わなければいけない」発言の武田邦彦氏|久田将義
CBC「ゴゴスマ」が武田氏を起用し続けるのかどうか注視してみますが、こういったネトウヨコメンテーターは大概が威勢の良い事を言って、一定層のファンを獲得します。こんな暴言がまさか、日本の為になるとでもお考えなのか。
いわゆる右翼、民族派の人たちは決してこういう事を言いません。身体を張ってきた人が多いからです。自身が身体を張ってきた分、優しさを知っています。
それに比べ、武田氏など恐らく少年期、青年期をお勉強に費やしてきた人たちはなぜか老年期に入るとネトウヨ化してしまう傾向があります。威勢の良い事を言う自分に酔っているのもあるでしょうが、デビューが遅い、というか、していなかった為、「今」デビューしているからだと思われます。本当の暴力を味わった事も見た事もなく、身近で逮捕が出たとか、自身が逮捕されているようなリアルを体験していないインテリ達の特徴です。
こういった身体を張った事がない人たちは口舌の徒と称して、古から軽蔑されてきました。が、インテリ(大学教授、作家など)という衣をまとうと、その発言も説得力が付いてきます。しかし、その衣をはぎ取ってみて下さい。発言そのものだけを摘出してみて下さい。
ワイドショーのコメンテーターには公共性と公益性があります。議員のように税金で活動をしている訳ではありませんが、テレビは総務省の許可を得て放送している極めて公共性・公益性が高い媒体です。そこに出演して発言する人は準公人・みなし公人とも言われています。
冒頭に「ワイドショーのコメンテーターをナメていないか」と記したのはこういった理由です。酒場での発言ではないのです。たかが、ワイドショー、されどワイドショーです。(文◎久田将義 / TABLO編集長・ニコ生タックルズ編集責任者・雑誌『実話ナックルズ』等の元編集長)