「誰にも媚びない」総合格闘家 朝倉未来選手(YouTuber) 格闘技界は朝倉未来・海兄弟を中心に回り始めた|聞き手・久田将義

朝倉選手 平日は毎日朝5時に起きて朝食やら歯磨きやらやって、この下で7時から9時までキックボクシングを教えて、そのあとは上のジムのインストラクターをやって、それが昼に終わったらそこからプロ練に2時間、出稽古先に行って。そこからはフリーというか何もないんで、本を読んだり、早いときは撮影したり。で、9時とか10時に寝て。

――僕は『実話ナックルズ』編集長時代に、THE OUTSIDERの第1回から試合の模様を掲載してきました。そして、この2年ぐらいで朝倉さんの環境が劇的に変わったと思うんですけど、そのへんはどう感じてますか?

朝倉選手 早いペースでいろいろ変わったなとは思います。

――それは、計算通りというか予定通りというか。

朝倉選手 計算通りの部分もあるし、計算より早く進んだ部分もあるし、予測してなかったこともいろいろ起きてきますよね。それ自体も乗り越えてこられたかなと思いますけど。

――ターニングポイントとなるような試合っていうと誰との対戦になりますか?

朝倉選手 やっぱりRIZINの初戦でしょうね、名古屋で日沖発選手とやった、それがRIZINデビューで、それから1年で5試合やって全勝してっていう。

――1年で5試合ってハイペースですよね。

朝倉選手 そうですね、2~3ヶ月に1回だったんで。

――その場合の体調の調整は大丈夫だったんですか?

朝倉選手 なかには悪いときもありましたし。万全だったのは1試合ぐらいだったかな。

――矢地祐介選手との試合はスカパーで観てたんですけど、解説の中井祐樹さんは「全局面で朝倉選手が支配していた」という事を言っていました。勝因は矢地選手とのメンタルとの差もありましたか?

朝倉選手 メンタルか……。俺はあんまり感じなかったですね。僕が相手の苦手なところを突いていったっていうだけだと思います。

――最後の左ストレートで倒れて、あと10秒あればたぶんパウンドでKOかTKOっていう感じだったと思いましたが、それはご自分でもそう思います?

朝倉選手 ええ。

――いろいろ背負って久しぶりにヒリヒリした試合でしたね。おめでとうございます。

朝倉選手 ありがとうございます。