「Suica」はまもなくキャッシュレス界の王様になろうとしている そこに秘められたJR東日本の野望
まず、Suicaの歴史のなかで大きな動きをまとめてみました。
- 2001年…首都圏の424駅でSuicaのサービスがスタート
- 2004年…電子マネー機能が加わる
- 2006年…モバイルSuicaスタート
- 2007年…首都圏ICカード相互利用サービス開始
- 2011年…全国のセブン-イレブンで利用可能になる
- 2013年…交通系ICカード全国相互利用サービス開始
- 2016年…Apple PayでのSuicaサービスをスタート
- 2018年…Google PayでのSuicaサービスをスタート
これらの転換点を見ると、2001年にサービスが開始されてから、着実に利用の幅を広げていることがわかります。なんと言っても、2001年にSuicaが初めて登場したときの衝撃と感動は大変なものだった記憶があります。だって、いちいち券売機で目的地を探してお金を入れて切符を買うという行為が、改札に〝ピッ〟とカードを当てるだけで済んでしまうんですから。
2006年のモバイルSuicaは浸透するまでにかなり時間がかかったというか、最初のうちは一部の〝新しもの好き〟が利用するサービスだった気がします。それが変わったのは、やはり2016年のApple Pay対応でしょう。チャージをスマホだけで行えるだけでも便利すぎるんですよ(オートチャージはSuicaアプリが必要)。
電子マネーについては、2004年にファミマの一部店舗で使えたり、2005年にビックカメラ有楽町店で対応するなど、結構前から駅構内のお店以外でも利用できましたが、やはり2011年のセブン-イレブン対応がデカかったと思います。そこから徐々に対応店を広げていき、いまではコンビニでもファミレスでも、タクシー料金でも、Suicaで支払うことができるようになりました。
そして2019年にはみずほ銀行や楽天など、他サービスとの提携を発表しています。キャッシュレス化の時代のなかで、〝Suica経済圏〟をさらに広げるための戦略にも余念がありません。
参考記事:スマホ決済が浸透しない理由を考えて絶望… 10月1日からの「キャッシュレス・ポイント還元事業」は失敗するかも | TABLO